煙突掃除作業の続き。
[室内]で本体部品取り外し- [屋根上]で煙突トップ及び煙突内部の掃除
- [屋外]で本体部品清掃
- [室内]で本体部品取り付け
前回で1番の作業が終了しました。
2.屋根上作業~煙突トップ及び煙突内部の掃除~
いよいよ梯子をかけて屋根に登ります。
煙突工事のときは足がすくみハシゴの途中までしか登れませんでした。
2-1.ハシゴを風に注意して確実に固定する
煙突までのルートを作るため、二連梯子を屋根に架けます。
02家は鎖を掴んで煙突トップまでアクセスしますので、ハシゴをかける位置はおのずと決まってきます。
「右手でクサリを掴んで身体を引き上げられる位置」
です。
2-1-(イ).ハシゴに角度をつけて立て掛ける
二連梯子には地面とハシゴの角度がシールで貼っています。
出来るだけ図の通りに合わせましょう。
今回は庭の木が邪魔で充分な角度が取れず狭角になりました。
かなり急ですね。
幸い木がまだ小さかったので、大きくならないうちに植え替えることにします。
2-1-(ロ).ハシゴを固定する
位置を決めて立て掛けたハシゴをベランダに固定するため、2階に上がります。
まずハシゴにロープを通し、
通したロープをベランダに結えます。
これを「正面」「右」「左」の3箇所で繰り返し、
後ろにも倒れないし、左右にもハシゴがずれないようガッチリ固定。
かわはらさんは慣れているので一本のロープで固定していましたが、ロープは3本用意したほうが良いとのこと。
確かにこの結び方は出来そうにありません。
ナニがどうなってるのやら。
二連梯子は風の影響を大きく受けるので、倒れたハシゴが隣家や自宅を破壊する恐れがあるとのこと。
「無風」状態で作業するのが好ましく、出来れば「梯子を固定する人」・「固定作業のあいだハシゴが動かないよう支えている人」の2名でおこなうのが好ましい。
ソヨソヨ~と肌に心地良い微弱な風でも充分ハシゴを倒してしまうそうです。
注意!(→来年の自分)
2-2.屋根に登り、煙突まで辿り着く
ハシゴがしっかり固定されれば勇気リンリン奮い起こし登頂アタック開始です。
まずは足元を確かめながら一歩づつゆっくりゆっくり登っていき、
ハシゴ頂上近く、鎖が充分掴める位置になったら「右手で」鎖を掴みます。
左手はハシゴ、右手は鎖を持って上半身が軒のラインより上に来るまで登ります。
そして鎖を両手で持ち「エイヤッ!」と身体全体を屋根上に引き上げます。
そのまま脂汗で滑る両手を拭いながら鎖をはぁはぁ言って手繰り寄せ、チムニーに取り付けた「手すり」に辿り着いたら成功、おめでとうございます。
おー高さが「リアル」でこぇ~~
6寸勾配の屋根こえ~~~急角度~~
2-3.角トップの掃除
いよいよ「煙突掃除」の本番です。
来年からは自分でするので冷や汗掻きながら写真で記録します。
2-3-(イ).角トップフタの取り外し
メトスの角トップフタは4本のボルトで固定されています。
大きさは10mm、10mmです。
かわはらさんはラチェットを使用していましたが、普通のスパナで充分とのこと。
ここでポイント。
取り外したナットはすぐにケースや袋に入れましょう。
落としたり失くしたりするとTHE ENDです。
かわはらさんは取り外したボルトはすぐ腰につけたプラスチックケースに入れてました。
取り外した角トップフタはこの位置、屋根の頂上付近、チムニーが落下防止になる位置に置きます。
角トップのフタを取り外したら、下に降ります。
2-3-(ロ).屋根から降りるときは身体を垂直に
これもなかなか勇気がいるのですが、降りるときは
- 鎖を両手で持って
- 身体を屋根に対して垂直にし
- 後ろにもたれるように降りていき
- ハシゴの位置までくると「右手に鎖」を持ったまま
- 左手でハシゴを掴んで降りていく
この順序です。
3の”後ろにもたれる”、っての、なかなか出来ませんよ~~。
2-3-(ハ).掃除道具を持って再度チムニーへ
下に降りたら掃除道具を持って再度屋根上に登ります。
煙突掃除道具でかわはらさんが使っていたのは
- 革漉き
- 金ブラシ
- 刷毛
- チムニーボール
でした。
まず、
- ロッドを数本持って屋根に登るのが難しい
- 不安定な屋根上でロッドを組み立てるのも難しい
- 同じく屋根上で分解するのも難しい
- 何かの拍子でロッドが外れると回収不可能になる
のが理由とのこと。
なるほど。
2-3-(ニ).角トップの煤を落とす
角トップのフタを外したとき、
「あ、結構煤が溜まってますね」
とかわはらさんが言っていたのが気になっていました。
掃除する前に確認してみると、やはり結構多いとのこと。
ショーック。
ほとんど煤も無い状態で「薪ストーブ初年度にしては奇跡的なキレイさ」を想像していたのに。
なんでかなー300度前後の結構高温で焚いてたのにーー。
そんな事を思いながらかわはらさんの作業をチェック。
まずは裏返した角トップフタをチムニーに載せます。
最初に、革漉きで大まかな煤汚れをこそぎ落とします。
同様に色んなところから煤を、
集めて集めて
集めて集めて
集めて集めて集めたら、
落とした煤を煙突内にドサーーーー!
けっこうインパクト強い。
えーそうすんねやー、と思ってる瞬間にもかわはらさんは角トップをふりふり、煤カスを落としています。
お次は革漉きで落ちなかった煤を金属ブラシでゴシゴシ。
ゴシゴシ、ゴシゴシしてー
やっぱりドサーーーー
最後はハケで細かい煤を掃き集め、やっぱり煙突内に落とします。
パッパッパ
これでフタはキレイになったのでチムニーにくっついてる角トップ本体を掃除します。
同じように、「革漉き」「金属ブラシ」「刷毛」を利用し煤を集めていきます。
煤が飛び散らないよう注意しながら
金網にも煤がこびりついているので丁寧に落とします。
近所で洗濯物を干していれば煙突掃除は控えたほうがいいでしょう。
ハシゴの件も含め、風のある日に煙突掃除は良くないですね。
落とした煤は角トップのフタ同様に「傾けて煙突内に落とす」ことは出来ません。
革漉きをチリトリ代わりに刷毛で煤を集め、
角トップの穴に落としていきます。
これで角トップの掃除は完了!
キレイになりました!
それを室内からブラシで突いて「煙突掃除完了」とされているお店があるなんて信じられないですが。
実際に体験してみるといろいろわかりますね。
かわはらさんがなぜ「煙突へのアクセス」について何度も警鐘を鳴らされているかわかりました。
2-4.煙突内部の掃除
屋根作業の最後は煙突内部の煤落としです。
これは先述したとおりチムニーボールを使用します。
かわはらさんのはチムニーボールというより「チムニーブラシ」ですね。
角トップの掃除と比べてあまりに簡単、すぐ終わったので写真撮ってませんでした。
みたまんま、穴にブラシをシャクリながら落としていき、煙突ダンパーに当たりそれ以上落ちなくなれば終了。
すぐ終わります。
最後に角トップを戻し、ボルトを閉めて掃除完了!
また、屋根に置いたり移動する際に角トップ天面に傷がつきますが、屋根に登らないと見えませんし、ステンレスなので錆の心配もありません。
あとは先ほどと同様、鎖をたよりにゆっくり安全に降ります。
(つづく)
煙突掃除に関する記事
https://02house.net/blog/stove/02house2916