薪ストーブでいこう!其の参~薪、割っちゃいなよ?編~

薪割っちゃいな
薪ストーブを設置するには薪ストーブ本体煙突ともうひとつ大事なものがあります。

それはそう、です。

薪ストーブを導入した理由の1つに灯油問題があるんですよね。

前にも書きましたが、いままでの家は「冬は外より寒く」なり、居間を暖めるためにヒーターが2台必要でした。

居間の広さは12畳。

1台は石油ファンヒーター、もう一台は石油ストーブです。

ファンヒーターは1台だけだとヤカンの水をライターで沸騰させてるくらい力不足だし、2台に増やしてもなかなか暖かくならない。

灯油だけがどんどん減っていきました。
灯油破産に怯える日々。

そんな冷蔵庫の中に住んでいるような暮らしに熱を運んでくれたのはコロにゃんでした。

コロナ SL-66Dはあたたかい

SL-66E-W
とにかく激☆あったかく、火を入れた瞬間ぶわわっ!と拡散するその熱気は、まるで吹雪の釧路雪原に親切なフィンランド人がソっと設置したサウナの扉を開けたかのよう。

寒い朝に凍えた身体で火を入れるとすぐに羽合温泉にはやがわり。

長時間つけていると頭がボーっとしてくるので30分くらいでトロ火にする必要はありましたが。

あったかい。
とてもあったかい。んだから。

でも石油すぐ空になる。
2日でスッカラカン。

オレ、哀しい。
石油・ロス。

もうね、しょっちゅう灯油を入れないといけない訳です。

石油ファンヒーターのタンクはガチョッ!と外して持ち運べますが、これはタンク内蔵型。

ボッ、ボボボボボっとだらしないおならをこき始めたら灯油終了のサインです。

でも本体ごと「どっこいせ」と持ち上げてポリタンクを置いてある玄関までガチャガチャ持って行く、なんて出来ない訳です。

毎回毎回。

消えたばかりはアツアツで持つの恐いし。

で、どうしてたかというとちっちゃいポリタンクを使ってました、10リットルくらいの。

玄関で18リットルポリタンクから10リットルポリタンクに灯油を移して、居間でストーブにしゅぽしゅぽ給油。

で、当然玄関でポタポタ、居間でもポタポタ、ハリーポタポタ灯油がこぼれるわけです。

これを奉公先でいじわる女主人にいびられる女中のごとく這いつくばりながら雑巾でゴシゴシ拭くわけです。

この煩わしさプラス灯油の買い出しがホントにめんどくさかった。

車を持っていないときは、バイクにポリタンクを2つ括りつけてガソリンスタンドまで行ってました。

車に乗り始めてからも、トランク内でタンクが倒れて灯油がこぼれないようロープでぐるぐる巻にしてました。

それでもこぼれましたね。

そこで「薪ストーブ」ですよ、奥さん。

灯油みたいにポタポタべちゃべちゃ辺りを汚さないし、匂いもしない。

それに毎月1万近くかかっていた灯油代も自分で薪を集めればダーターです。

薪ストーブにすれば灯油ストレスからも開放されてプライスレス!ヤッタネ!

前置き、というか灯油へのヘイトスピーチを1,000文字以上書いてしまいましたが、ここからが本題です。

このエントリーで書きたかったのは”薪割りにいったよ”ということなのでしたっ!!

ぎゃふんっ!

KJ WORKSさんの薪割りイベントに参加したヨ

それはそう、2013年の1月か2月か3月。
だいたいその辺りにKJワークスさん主催の薪割りイベントに参加しました。

※僕が参加していた頃は誰でも参加OKでしたが、現在はKJワークスのお客さん限定イベントになっています。

やっと家が形になってきた今が2015年10月ですから、3年近く前からそんなことしてたんですね。

Google先生に「ココへ行けっ」と指さされたほうに車を走らせること1時間、山深い木々のトンネルを抜けるとそこは箕面市でした。

KJワークスさんは自然素材系の工務店さん。
薪ストーブ屋さんもしています。

それだけでなく落語家さんを集めて寄席を開催したり、精力的に活動されています。

はじめての薪割りはおっかなびっくり

KJワークス薪割り大会
冬晴れに恵まれた天候の中、KJスタッフさんが運び込んででくれた間伐材をみんなで割りまくります。
家族で参加されている方も多く、みなさん「背中が語る、薪割りするオヤジの威厳」を存分に発揮されておりました。

KJWORKSの社長さんが使っておられた斧はグレンスフォシュでした。

お昼は薪ストーブユーザーさん達とワイワイしながら。
炊き込み弁当
スニーカーに普段着で参加した僕は、ズシリとくるの重量感、そして”ジブン、殺傷能力バリバリあるんで・・・”と凄んでくる刃にビビってしまいました。

振るのが怖かったです。

斧を振り上げてからそのまましゃがむように、腰をおろすようにして斧を上から落下させる、「落とす」感じ。
決して振らない。

教えられたとおりにしてもなかなかターゲットに当たりません。
何度も地面を叩き、パカパカ割っている周りの人たちに気後れしながら、それでもクリーンヒットしたときパッカーーンと飛び散る薪に、夢中で斧を振りました。

はたしてこの薪は何週間ぶん?

初薪割り
釣果ならぬ割果を車に積んで揚々と帰宅したぼく。
くすんだ灰色の縁側に薪を並べ写真を撮りました。

そしてすぐさま獲ってきた獲物をご主人様に見せる犬のようにしっぽを振りながらかわはらさんにめーーーるっ。

まさかの現実

メールの内容は

「薪割りしてきました。添付ファイルをチェケラッ。これで何週間分くらいありますのん?」
わくわくしながらそうしーん。

Gmailの「送信しました」メッセージが出ると同時に返ってきたメールをドキドキ開くと

「3日分」

と衝撃の一言がっ。
がちょーんっ!

み、3日?朝もはよから1時間かけて行って4時間近く薪割りして3日ですのんっ?!

ようよう続きを読んでみると、樹種が杉だからだそう。

針葉樹の杉は軽くてすぐ燃えちゃうんだってさ。
ちぇっ。

これで3日やと一冬どのくらい要るんや?
薪だらけで家建てるスペースないやん?

暗澹とした気分になりましたが、薪割の爽快感、気持ちよさは確かに身体に残りました。

ぼくが薪棚を満載にするようになるのは、もっとあとのお話。

(つづーく)