上手工作所があるのは東大阪市。
町中からガッチャンガッチャン工作機械の音が聞こえてくるイメージがある「工場の町」です。
大阪に住んで19年(マジか)になりますが、今まで足を踏み入れたことはありませんでした。
用事ないしね。
ここは堀江か?!上手工作所の外観
ロシアや東欧のモノクロアニメーションのような風景(主観です)と強烈なコントラストを出している上手工作所の外観。
一面の窓がいい感じ。
エエやいしょ!ボタン押しとこ。
そんな上手工作所さん、2015.7.17の火事で工場・事務所が「全焼」したらしいです。
「現代の建物で”全焼”することはほとんどありません」という火災保険加入時の説明を思い出しました。
年季の入った建物だったんでしょうね。
ちゃうわ、木いっぱいやからか。
スピーディーに復活した工場から黒皮鉄の炉壁を大小二枚、車に積み込みます。
サイズ小はともかく、大サイズもまぁ一人で運べる重さ。
おねだんピッタシ10万円。
写真撮ってないんですけどね。
上手工作所は鉄と木で家具を造ってます
↑に載せたのは「工場」です。
中にはたくさんの木が積まれており、工作スペースもあります。
上手工作所さんは元々「木工家具の制作」をされていたそうですが、知り合いの鉄工所さんが工場を閉める際、
”工作機械を譲るのでどうか鉄の制作も引き継いで欲しい”
と頼まれて鉄の制作も始めたそう。
ショールームも見せてもらう
炉壁の積み込みがすぐ終わったので、近くにあるショールームを見せてもらいます。
先日購入した『黒皮鉄手すりブラケット』もディスプレイされています。
おーサイトで見たのはこれかーやっぱいいなー・・・ん・・・?んんっ?!ムムムッ!
ちょ、ちょっと!丸手すり用のブラケットがあるやないですかぁっ!
丸てすり用の良いブラケットあんだけ探してどうしても無いから手すりを四角にしたっていうのに!
ど、どういうことですか!せ、責任者でてこーい!
口角泡を飛ばして詰め寄ると
”どれくらいの直径に合わせるか決めかねてるんです”
とのこと。
そうですか。
四角は直径が違っても平面なのは変わらないのでブラケットの種類もひとつでOKですが、丸は直径変わるとRが変わりますもんね。
Rに合わせて種類をいっぱい作らないといけない。
因みにこの『四角手すり用黒皮鉄ブラケット』は
”造ったそばから売れていく”
そうです。
工務店や設計事務所が多いそう。
そらそやろなー他にロクな手すりブラケット無いもん。
そら売れるわ、と一人納得。
杉を用いた家具
杉は柔らかく傷もつきやすいのであまり家具には使われないそうですが、上手工作所さんでは敢えて「杉積層材」を使った『SOU collection』を展開しています。
「なぜ杉を使うのか」について
”日本には多くの杉資源があり、活用しないのは勿体無い”
と仰っていたような?
そんなこと言ってないような?
イスを見せてもらいました。
こちらが出来立てホヤホヤ。
そしてこちらが数年(1~2年?)経ったもの。
いい感じに色が濃くなっています。
阿保さんの本にもありましたが、やはり杉は色が変わりやすいんでしょうね。
因みにこの椅子お値段3万円(抜)。
足の部分が鉄なのでこの値段で出せるそうですが、全部木だと手間がものすごくかかるためこの値段はムリとのこと。
プラシーボ効果のせいかもしれませんが、すわり心地もやらかい。
木の家具を購入するなら今のうちに
とんとんとんとん『ワシントン条約』により木の伐採が制限されたため、木材の価格は上がり続けているそうです。
制限されるまでは中国産の木材を輸入して使っていたそうですが、もちろんそれも出来なくなっています。
それどころか中国人も自国内で木を伐採出来なくなっていると。
この結果、
- 中国人哀しい。
- 中国人木ほしい。
- 中国人関空に飛んで来る。
- 中国人たくさんたくさん木買う。
- 木材の値段どんどん上がる。
という「中国人哀しみの木材爆買いツアー」が成立してしまい、無垢材の値段はどんどん上がっているそうです。
”楢も数年前の倍くらいになっていてこれからどうなるか心配だ”
と今後を憂慮されてました。
中国人”億”単位で木を買っていくそうですよ。
しかしこれだけ何から何まで日本のもの爆買いして持って帰ってるんやったら日本だいぶ軽くなってるんちゃうん?
海面下がるで。
日本にそれだけお金が落ちるのは良いことだと思いますけど。
無垢材の家具は一生ものですし、今後値段もあがっていくでしょうから、買うなら今が吉かも。
上手工作所はなんで上手工作所?
僕はいい名前やなーと思う『上手工作所』。
なんで「上手(じょうず)?」
”昔東急ハンズさんと取引をしてたんです。
いまはハンズもLOFTとおなじ感じになっていますが、昔は違いました。
本当に職人さんが多く働いている店で、kawasakiで塗装をやっていた技術者など、専門色が強かったんです。
会社を立ち上げる際、そんな職人さんが集まる東急「ハンズ」、つまり「手」より上にいこう、で「上手」にしたようです”
なるほどねー。
上手工作所
有限会社上手工作所
- 住所:〒577-0046 東大阪市西堤本通西1-7-28
- TEL:06-6783-3815
- FAX:06-6783-3819
- OPEN:11:00~18:00
- MAIL:info@jo-zu-works.com
- SITE:www.jo-zu-works.com
(C面につづく)
雰囲気のある風貌されてますねー。