土間モルタルの炉台に載った薪ストーブ。
組み立てられた黒皮鉄の炉壁とBabyDanのハースゲート。
庭には2年以上乾燥させた薪。
ガスバーナーと着火剤に放射温度計。
火バサミと溶接用革手袋。
灰を入れるブリキのバケツとすくうスコップ。
あとは火をつけるだけ。
「据え膳」ならぬ「据え薪ストーブ」焚かぬは男の恥。
かわはらさんのストーブレクチャーを待たずしてやっぱり毎日焚いてます。
メガ薪なるものに挑戦せんとス。
何度か書いてますが02家は建坪13坪、延床26坪のチャイチー家です。
1階に作成した炉台に設置したのは小型薪ストーブ『ドブレヴィンテージ35』、125kg。
実際に使いはじめる前はこんな疑問がありました。
- 最初の疑問:このストーブ一台で02家1軒まるごとあたたまるのか
- 次の疑問:寝る前に入れた薪は朝まで残ってんのか
- 最後の疑問:煙突から煙とか臭いが拡散されないか
「3番」の解決が一番重要な気がしますが。
じゃあとりあえずこの数日で検証できた結果をまとめていこう~!
1.ドブレヴィンテージ35一台で家まるごと暖まるか
<答え>イエス
夜、暑くて汗ダラダラになったので2階の窓開けた日がありました。
このぐらいの家なら小型ストーブで充分な気がします。
逆にこれ以上大きいと暑すぎて大変かも。
断熱材にセルロースファイバーを使用しているのと、全体が土壁で断熱/保温に優れているのも大きいような気がしますが。
ちなみに天板を放射温度計で測ったとき、天板端っこで280度以上、煙突付け根あたりで320度くらいがいい感じな気がします。
上げ過ぎかな?
そこまで上がったら1次燃焼用空気全閉、2次燃焼用空気半分締める感じ。
煙突ダンパーはイマイチ使い方がわからない。
2.寝る前に入れた薪は朝まで残ってんのか
<答え>△
灰の中に火種がキラキラ残っている日が一日ありました。
ストーブ天板の温度は60~70度くらいだったかな?
そこにわりと太めの薪を乗っけてドア閉めて1次2次レバーと煙突ダンパー全開にして放置しておくと、パチパチ音を立てて下から火が吹き上がります。
おーすげー。
ちょっとしか火種がないしストーブもほんのり暖かいだけやのに。
どういう仕組や。
と、こういう日もあればまったく何も残っていない日もありました。
というか殆んど残ってなかったかな。
でもストーブが冷えきっている場合より、30~40度でも温度が残っている方が再稼働は明らかに早いのがわかりました。
これは意外でした。
冷えきってるのも30度も一緒やと思ってた。
メガ薪マラソンに挑戦
かわはらさんのブログでよく出てくる
”メガ薪入れて朝まで火が残ってる”
をやりたい。
ヴィンテージ35みたいな小型ストーブでそれが出来んのか、やってみたい。
あ、『メガ薪』っていうのは「メガでかい薪」のことです。
そんなことを考えながら庭を見るとゴロリとデカイ薪が。
善は急げ、デカイ薪は燃やせということで炉内に放り込め放り込めします。
煙突付け根の温度は260度くらい、放り込んだ薪に火が回ってガングロになったところで1次空気(床から吹き上げる空気)を全閉、2次空気(ストーブ背中上から吹き出す空気)を7割くらい閉じて、煙突ダンパーもややナナメに。
あとはワクワクしながら布団に入ったのが23時ころ。
はい焼け残りー
バッ!と布団を蹴りあげてダンダンダン!と階段を駆け下りてストーブの前に立ったのが8時。
はいー丸々残ってるーー不完全燃焼してるーーー。
失敗。
薪を放り込んだ時の温度が低かったか、1次空気を絞りすぎたか、その両方か。
ガラスも白く曇ってました。
3.煙突から煙とか臭いが拡散されないか
場合によっては即薪ストーブ中止に追い込まれるご近所への煙と臭いの拡散。
洗濯物に臭いなんぞ付けてしまった日にはレッドカード一発退場でしょう。
”マッチ一本で点火”なんて漢の焚き付けは最初から考えず、バーナー全開で木を炙ります。
何度か試して気づいたのは以下の点。
- 乾燥した針葉樹であるはずの建築端材を炙ってもなかなか点かない
- 木の1点をずーーっと炙ってもなかなか点かない
- 狭い隙間が出来るように木を組んで、その隙間めがけてバーナーを噴射すると隙間で炎が加速、勢いが倍加されて点火しやすい
- 着火剤はかったるい上に失敗することもあるし、なんか灯油臭い
- 乾燥不足の薪のせいか組み方のせいか、黒い煙が出たことがあった
- 絶賛燃焼中のときに扉をあけると「ゴーーーーッ」とすごい音がしてちょっとビビる
点火後外に出て煙を確認しましたが、白い煙がゆら~っとあがっているくらい。
炎がゴーゴーとノリノリでツイスト踊るころには無色透明になってました。
↑にも書きましたが1回黒い煙が煙突から出ていてギョギョッとしました。
臭いに関しては個人的には感じませんでしたが、近所を歩いてチェックする必要があります。
まだしてません。
とくに一段高くなっているうしろの住宅あたりは要チェックやで。
かわはらさんのレクチャーは2016.01.18(月)
ストーブ使用のレクチャーは1月18日、会社は代休を使って休みます。
ここ数日使っただけでいろいろ疑問点も出てきました。
いまやってるのはかわはらさんの「薪ストーブレクチャー」に対する「予習」ですね。
そのほうがレクチャーを有意義に使えますしね。
(最後に)数日使って感じたこと
- 薪めっちゃいる
- 晴れの日ならストーブ焚くのは朝と夜の2回で良いかも
- 薪を家に運ぶ導線重要
- 木くずや燃えカスめっちゃこぼれる
- 洗濯物瞬乾
- めっっちゃ乾燥する
- 天板熱くならないヴィンテージでもなんとかヤカンは沸騰する
1と3はおんなじ意味ですが、思った以上に薪要ります。
とくに針葉樹は「あぁ・・・・っ!」という間に燃え尽きることを実感。
と同時に「これだけ早くなくなるのに薪なんか買うてられへん」ことを再認識。
100円札燃やしてるようなもんやで。
薪集め頑張らなければ。
4は、ホント焦げたのやら焦げてないのやらが散らばります。
次に燃やす薪を積んで置くスペースも要りますし、かわはらさんの言うとおり炉台のスペースを充分とっておいて正解。
5はハースゲートに洗濯終わりのタオルやベッドカバーをかけるともうもう湯気を上げてすぐにパリパリ。
強力。
なもんで加湿は必須。
かあちゃん喉と鼻の粘膜パリパリ。
7、点火と同時にヤカンを載っけて天板が300度近くなるころ水もプツプツ沸騰。
ボコボコグァラグァラは無理。
ヴィンテージの天板は曲線で、特にヴィンテージ35は天板も狭いですがヤカン2つ載ります。
でかい鍋は無理そうですが、煮込み料理は放置プレイしとけばできるかな?
現場からは以上です。
(1月18日につづく)
コメント
温度はそのくらいで良いと思います。
温度が上がってからの空気調整はその時の炉内の状態や薪によって違うので一概には言えないのですが、一次は全閉にしないで微妙に(1ミリとか2ミリ程度)だけ残して開いてやると良いケースが多いです。
そして二次で炎の状態を調整して、数分後にダンパーを、ほぼ水平で閉める感じです。
上記は普通の薪の場合で、MEGA薪の場合には全然違います。熾火が超たっぷりという前提条件で、なおかつ、一次、二次、ダンパーともに開き気味でボーボー燃やしてやらないと厳しいです。
かわはら様
詳細な調整方法ありがとうございます。
1〜2mmでも違うんですね。
いろいろ試行錯誤しながら焚いてます
。
何度かやって良いかんじだと思ったのは、天板端っこの温度250度、煙突つけ根350度にして一次二次全閉、ダンパー水平よりちょっと傾けるというものです。
350はあげすぎかもしれませんが、まぁこのくらいで壊れないだろうという勝手な思い込みです。
ずっとその温度で焚いてるわけじゃないです。
↑のようにすると天板が満遍なく250度くらいに落ち着く感じがしています。
全閉にしてダンパーを閉じても温度がじわじわ上がっていくんですね。
1〜2mm開けるのは今日やってみます。
熾火満タンはまだ経験ないですねー。
いい感じで燃えていればほぼ無臭かと。
薪が丸々残っている状態だと、臭いもそれなりにしています。
ガラスが黒くなっているような場合は確実に臭います。
絞りすぎた場合の臭いは、焚き付け時の臭いより数倍強いのでお気を付けて。
Becky 様
はじめまして。
コメントありがとうございます。
この記事にある焼け残り具合だと相当臭ってたんでしょうね。
今思うとゾッそます。
このまるまる焼け残り以来、かわはらさんにコメント頂いたように一次はちょびっと開いて絞り過ぎに気をつけています。
ガラスが黒くなることは最近無くなりましたが、たまにガラスの一番下あたりが黒くなっています。
まだ絞り過ぎかな。
近所迷惑にならないよう、吸気レバーワイドオープンで焚いていきます。
ありがとうございます。