中島らもと椎名誠をメインに、”上手すぎる”伊丹十三、ハズレがない東海林さだお、これぞインテリ開高健、くだらないけどペーソス漂うみうらじゅん、何でかどんより大槻ケンヂ、1を見て1,000を知るナンシー関、どこまでも厭味ったらしいのが癖になる”嫌な東京人”景山民夫、元祖『世界ふれあい街歩き』妹尾河童。
中学以降、何度となく繰り返し読んだエッセイです。
「面白いとわかっているものにだけお金を払いたい」
獄中の田母神閣下並に(収監されていませんし閣下のエンターテインメントに対する見解は知りません)日本のエンターテインメント界を衰退させる超保守的な思考パターンの僕は作家の新規開拓はあまりせず、「読んで面白いと思った人の本を何度も何度も繰り返し読んで」いました。
上記した作家はそれこそ幾度となく読みましたが、特に最初に挙げた『中島らも』『椎名誠』の2作家はそれこそ”ページをめくりすぎて本がバターになってしまうくらい”再読しました。
ちなみに前も書いた気がしますが、『ちびくろサンボ』の
”木の周りをグルグル回りすぎたトラがバターになってしまう”
という描写が僕は異常に好きなのです。
すごく力技な発想がステキでくだらなくて”とてもイイ”。
なので意味なくどんどん使っていくのです。
しかし、ふとしたキッカケでひさびさに読んだ新刊『かえっていく場所』の椎名誠は全編で「老い」を強く感じさせ、哀しみがボディーブローでした。
その後まもなく文春の『新宿赤マント』も終了してしまい、”そらおれも齢とるわ”とバスの列に並びながら哀愁デート。
多くの人がそうであるように、
エッセイは1話1話が短く完結している=チョットした空き時間に読める
のがメリットです。
そしてそれは集中力のない僕にタリピツだったのです。
そしてこれも多くの人がそうであるように、それらの本を読む場所は「トイレ」「風呂」「布団の中」が形成する「黄金の三角地帯」もしくは「バミューダ・トライアングル」でした。
可能な限り大きなお風呂を!
1話1話が完結しているとは言え、ノッてくると”次の話次の話はぁはぁ”と息も荒くページをめくり続けるので結局は長時間になるのであり、また、文庫サイズだけでなくハードカバーの小説や雑誌、新聞もお風呂で読んでいたので必然的にしずかちゃん並の長風呂となりました。
長時間浴で”湿気る”ことはあっても自然乾燥させれば元通りです。
ただ、「風呂の窓に付いていがちな小物置き的スペース」に何らかの理由(洗髪など)で一次避難させている場合はハイリスクです。
落ちるはずがないのに何らかの理由で浴槽に落下し、オジャンになりがちです。
そうならないよう、面倒でも一度浴室外に出しましょう。
一度お湯に浸かるとたとえ乾かしてもページとページがくっつくのでめくれません。
無理をすると確実に破れます。
このあたりはネット登場以前、「何故か校区内に散在する雨ざらしのアダルティー・ブック」をドキドキしながら家に隠し持ち帰る中学時代を過ごしたトレジャーハンターな諸兄にはおわかりでしょう。
なので「お風呂」のプライオリティは必然高くなり、「最大限のスペース効率」を考慮した室内レイアウトが必須でした。
最初の図面ではお風呂が小さかった
で、最初に貰った図面でのお風呂が以下。
因みに「お風呂も大谷石と天然素材で」と考えていましたが、「予算」「2Fに設置する水漏れリスク」の両者に挟み撃ちされ、敢え無くユニットバスと相成りました。
んースペースがないので仕方がないにせよ、ちょっと小さいような?
そもそもサイズの「1216」ってどのくらいの大きさなんやろか?
ユニットバスのサイズ一覧
で、探してきたユニットバスサイズ一覧表。
これを見ると「1216」は一番小さいな・・・。
長さ1m20cmの浴槽に入るんか・・・。
因みに僕のサイズは184cm☓76kg。
そして取り壊す前の築50年旧02家のお風呂サイズがこう。
ここに三角座りして入ってました。
難点は本を読んで30分くらいすると足がしびれてくること。
血が流れないんでしょうね。
エコノミー症候群を疑似体験するシュミレーターとしてはよく出来ているのでしょうが、やはりある程度足が伸ばせる広さがほしい。
1216は↑の旧浴槽とそんな変わんないんじゃないの?
まいにち使う場所だし、延床面積26坪の狭小住宅だけども可能な限り広いお風呂が欲しい。
それにはまず「現代のユニットバスサイズ事情」を調査しなければなりません。
すぐさま大阪にあるショールームを調べた僕は循環バスに飛び乗ったのでした。
(現地調査編につづく)