床、天井、壁の細かい指定から材質の選定、階段手すりやスイッチカバーまで、自由度の高いCM分離発注方式。
選択肢が多すぎて知恵熱出ますが、それでも自分たちの好みの家を作り上げていく喜びはそれ以上です。
これで支払いさえ無かったらなぁ~。
つなぎ融資でドカッと支払う
きれいな紙使ってるだろ。
ウソみたいだろ。ぜんぶ請求書なんだぜ。
10月23日、つなぎ融資の1680万円がぼくの口座に振り込まれたその日、秋の空は驚くほど澄んで碧く高く、まさかそんな日が来るなんて思わなかった。
最初の異変に気がついたのは、O女史からの何気ないメールだった。
いつも通り照明や造作の提案の最後に、”今月は、ちょっと、多いと思いますので”と一言。
CM分離発注方式は作業終了ごとに業者に作業分を支払う。
今までだってずっとそうしてきたじゃないか。
それをわざわざそんな断りを入れてくるなんて、おかしいよ。
そしてナオライ・セカンド当日。
「・・・今月分です」
テーブルの下からスッと差し出された請求書の紙、紙、紙。
驚いてO女史の顔を見る僕。
冗談だろ?
O女史の目は笑っていない。
・・・あんまりじゃないか・・・!
酷いよ・・・。
楽しい宴会の前にこんな仕打ち、ひどすぎるよ・・・!
そうだな・・・こんなとき、やさしい女の子なら・・・・・・だまって、やさしく請求書チャラにするんじゃないか・・・・・・。
ギリギリだったつなぎ融資実行
こんなことをのんきに書いていられるのも、つなぎ融資の実行が間に合ったからです。
ホントやばかった。
つなぎ融資申し込みまでの経緯はこんなかんじ。
- 2015年10月1日:JOファイナンスのJさんと打合せ
- つなぎ融資の金額を1680万に決定する
- Jさんからオリックスに連絡
- 10月9日:オリックスからの申し込み書類(書留)を会社帰りに郵便局で受け取る
書類は10月14日オリックスに必着とのこと。
つまり、9日の晩に受け取った書類を遅くとも13日(火)に発送、14日(水)にオリックスに届いてないと融資が実行されないとのこと。
10(土)、11(日)、12日(祝)は3連休。
でも返信用の速達封筒が同封されていてちょっと安心。
13日に送っても速達だから間に合うやろう。
13日(火)は中田木材さんに行くので代休をとっています。
ローン書類をカバンに入れ、書類を書いて休みの間でもポストに入れれば間に合うと算段をつけ、家族の待つ兵庫に向かいました。
そして12日祝日の晩、明日13日の朝イチに投函するため封筒を開けました。
申し込み用紙に住所・氏名を書いて実印を押します。
ファースト・インパクト
・・・ん?収入印紙が要るのか。
・・・げー2万が1枚に200円が3枚?
たっかいなーー。
2万の収入印紙ってどこで買えるんやろ。買ったことないわ。
あぁ、郵便局ね。
そもそも収入印紙ってどういう意味や?
まぁとにかくあした郵便局で収入印紙買ってそのまま出そう。
あれ?つなぎ融資を振り込む口座の通帳コピーもいんの?
家に取りに帰らなあかんわ。
身分証明書のコピーも?
コンビニで免許証コピーか。
めんどいなー。
セカンド・インパクト
ハラリ
ん?なんやこれ・・・・・・・・!!!!!
書類の中から出てきたのは「申し込み用紙の書き方」。
- 3ヶ月以内に取得した住民票を同封して下さい
- 印鑑証明を同封してください
げぇっ市役所行かなあかんやんっ!あした材木屋さん南港に9時やけど、そのあと市役所で間に合うか?
マジかよ~~~。
人類滅亡
・・・うーんけどまぁしゃーないなーー・・・・・んっ?!・・んんんっ!!!!!!!????
申込用紙に記入する住所は「印鑑証明記載通りそのままの住所」をご記入下さい
※記入を間違われた場合は、「用紙を再度ご請求下さい。訂正は不可です」
- 訂正は不可です
- 用紙を再度ご請求
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ッ
一瞬にして酸素消滅。心臓収縮。息が、いきができないよぅ・・・・
・・・・え・・・もう・・・・書いてもたけど・・・・「印鑑証明記載通りそのままの住所」???・・え?え?・・・ち、ち、ち、チョまぁてようぅっっ!!!
思わずキムタクも立ち止まってしまう”ちょ待てよっ!”が出ました。
キムタクにホンマモンの”ちょ待てよっ!”を教えてやりたい。
いやいや「印鑑証明記載通りそのままの住所」って???普通の住所表記と違うの????
よくみるとダメな記入例が書いてある。
・・・・・。
心臓は8ビートから16ビートにテンポアップし、ショックのあまり上半身はふらふらグルーヴしだします。
「訂正不可」との注意書きが右翼街宣車の横断幕並に大書されている住所記入欄には何も考えず住所を書きました。
こんな感じで(住所は仮)。
「二番町3-4」
もし印鑑証明書の記載が
- 2番町3-4
- 2番町3番4号
- 二番町3番4号
- 弐番町3番4号
だった場合、アウトです。
申込書を再度取り寄せてる時点で14日書類必着は不可能。
つなぎ融資は実行されず、月末に来る数百万の請求を自分で何とかしないといけません。
この時点で時計の針は深夜1時を指していました。
書類を前に10分ほど呆然としたあと、何の解決策も見いだせないままとりあえず布団に入りました。
時間の感覚がないまま、まんじりともせず天井を眺め、どのくらいの時間が経ったでしょうか、”とりあえずこの現状をオリックスに知らせないといけない”と担当者にメールを打つことにしました。
オリックス Y 様
お世話になります。
T市のマルツです。書類について確認させていただきたい点がございます。
“印鑑証明とまったく同じ住所を記入しないといけない”という注意書きを見ないまま住所を記入してしまいました。
記入した住所は
〒123-4567
大阪府T市○○○二番町3-4です。
明日住民票と印鑑証明を取得しお送りする予定でした。ただ、印鑑証明の住所が「二番町3番4号」だった場合、「3-4」を「3番4号」と訂正することは出来ますが、印鑑照明に郵便番号の記載がなかった場合、記入してしまった郵便番号は消せません。
この場合も書類は不備になるのでしょうか?
訂正印は不可ですか?
また、仮に再度記入しなければいけない場合、13日に用紙を再送頂く→14日の晩に受け取り→15日午前中に再記入したものを発送→16日午前中にそちらに到着
上記スケジュールでは処理が間に合いませんでしょうか?
印鑑証明の住所が「3番4号」でなかった場合(「参番四号」)も同様の処理をお願いすることになってしまいますが。
私の不注意でお手数おかけすることになり申し訳ございませんが、ご返信宜しくお願いいたします。
送信完了したのが2015年10月13日 5:00ちょうど。
記入してから4時間が経っていました。
結局その日は眠れませんでした。
時間との勝負
9時に南港の中田木材さんに到着するよう家を出たのが7時前。
中田木材さんに到着し、いろんな木を見せてもらいながらもお金のことが頭を離れません。
はやく印鑑証明を取り寄せて確認したい。
木材の選定とその後の左官打合せをが終わったのが12時過ぎ。
南港ATCで昼食を摂ったのが14時。
家に戻り通帳をとり、コンビニで通帳と免許証のコピーを取ったのが15時半。
市役所に到着したのが16時。
大急ぎで住民票と印鑑証明の取得を申請します。
市役所遅い
もうね、ぜんぜん呼ばれないわけですよ。
印鑑証明書カード?を提出したのですが、そっからの処理は手作業。
そんなんカードをピッて読んだらウィンッてすぐ印刷されてくるんじゃないの?
何のためのカードなの?
そんな世間話とかペチャクチャしてるからこれだけたくさんの人が待ってるんじゃないの?!
それだけの人数いるのに!
お、おれはいま大変なんやぞっ!い、一刻もはやく手続きせなあかんねやっ!
ね、寝てないねんぞっ!
おれは昨日から寝てないんやっ!
喉だって乾いてるし、さっきから背中の真ん中がずっと痒い!
逆上して”責任者でてこーい!”と人生幸朗師匠を口寄せしそうになりましたが、そこはナチュラル・ボーン・気が弱いぼく。
心のなかで呪詛の言葉をつぶやきながらひたすら待ちます。
結局40分くらい待ち、番号が表示されると同時に窓口にダッシュ、印鑑証明と住民票をひったくるように奪い取り、公務員の安定感を露とも疑わない特権階級のぬるま湯でだらしなく開いた口に代金の小銭をねじ込んでやり、白目を剥いた受付嬢に”二回目はないぞっ!”と捨て台詞を吐きやっと書類が手に入りました。
急いで印鑑証明を確認します。
「二番町3番4号」
やった!「ー」を「番」にして「号」を書き足せば大丈夫!
たすかったーーー。
その少し前にオリックス担当者から「郵便番号が書かれていても大丈夫」とのメールを頂いていました。
郵便局にダッシュ
ほっとしているのもつかの間、時間は17時を指しています。
17時20分に郵便局に到着、収入印紙2万☓1、200円☓3を購入し、割印を押し住所を訂正して窓口に行きます。
これ速達で東京のこの住所なんですけど、あした着で届きますか?!
ちょっと待って下さいね・・・大丈夫ですよ、あしたの午後着です
よかったぁ~~~。
申込用紙が指の脂で真っ黒になるくらい不備と記入漏れがないかチェックし、窓口に提出。
やっとぜんぶ終了です。
そして書類が明日午後に到着する旨オリックスYさんにメールして完了。
なぜこんなにギリギリの処理になったかは、僕がすぐ書類の確認をしてなかったのもありますが、郵便局がかんぽをなかなか解約させてくれなかったのも大きいんですよね。
それはまたいつか書くかもです。
“うつ病患者の7割は充分なお金があると治る”
とどこかで聞きましたが、ホントそうだと思います。
こんなことがもうないよう、もっとちゃんとしよう。
因みに今回の支払い、¥6,201,419でした。
おーコワ。
(つづきたくない)