家は形になりつつあり、どんどこ工事も進んでいますが、中に置く家具が決まっていません。
決めないといけませんね。
あれも決めないとこれも決めないと。
決断!決断!
よしっ!ということで今回はキッチンやらデスクやら洗面台やらの天板やらを決めるため、大阪は南港に鎮座まします中田木材工業株式会社様を訪問して参りました。
モチのロンで工藤住環境設計室の工藤さん、O女史も一緒です。
結構毛だらけ倉庫木ぃだらけ
朝6時起きで7時に出発したにも関わらず、やっぱりの高速渋滞で中田木材さんに到着したのは10分遅れの9:10。
遅くなりましたーと車から出ると工藤さんは何やらいそいそと車の天井に木材を括りつけているところ。
O女史もロープを手にお手伝い。
なんでも先日中田木材さんで開催された「木材バーゲン」にて購入した木を引き取っているそう。
何に使うんですか?と聞くと”いや、特には無いんですが、何かに使えるかなと思って”だそう。
なるほど、そうですか。
嬉しそうですね。
とにかく倉庫で木を見る前に打合せしましょう、ということで事務所へ。
キッチンテーブル天板とデスク天板と洗面台天板と2F階段手摺天板をさがす
今回は各種「天板」を探すとのこと。
予算は枠なんぼとってんの?(工藤さん)
20万です(O女史)
あーそうですかー(僕)
へー結構とったなー(工藤さん)
はい、とりました(O女史)
え?そうなんですか?(僕)
全部でそれですか?加工賃も入れて?結構きびしいですね(中田木材さん)
えええ?そうなんですか?(僕)
予算は多いの?少ないの?よくわからないままキッチン天板を決めるため倉庫へ移動。
お値打ち松テーブル
事務所を出る際、打合せをしていたテーブルを指し”これは何の木ですか?”と彼女が聞きました。
経年変化で良い色になっていたのです。
「松の木です。2つ作って1つは倉庫にありますよ。両方とも同じ時期に作りました。当時現場で合わなかったものなので、安く譲りますよ」と中田木材さん。
安い?こういう掘り出し物があると嬉しいですね。
直接買い付けに来た醍醐味。
じゃあまずそれを見せてください、と倉庫へ。
立て掛けてあったり積み重ねてあったり、木の名前が書いてあったり値段が書いてあったり「売約済」と書かれてあったり。
「盛んに取引されてる感」満載の倉庫を進みます。
「この板です」と中田木材さんが見せてくれたのはビニールを被せられた大きな木。
すごく立派です。
色も良い色。
早速家の図面とメジャーを片手に工藤さんが採寸してくれます。
結果、キッチンテーブルには寸法が足りないとのこと。
がびーん。
すっかりこれでテーブルが出来るものだと思っていたのに。
お値打ちだったのに。
しょぼーんとした僕を見てか、そのあとも工藤さんがいろいろ採寸。
結果、2Fデスクになら使えそうとのこと。
切ったり貼ったりつないだりして結構加工しないといけないそうですが。
よかったね~2Fデスクはこれにしよう!と彼女を見ると浮かない表情。
Hey!Youどうした!松にトラウマでもあんのか?
聞くと”立派すぎてバランスが悪くなる”と。
?なんのバランス?どんどん聞いていくと、”デスクテーブルのほうがキッチンテーブルより立派で高価なのはおかしくない?”と。
うーんそれもそうかなー、あっさり意見が変わった僕はとりあえずこの木は保留にしてもらい、他の木も見せてもらうことにしました。
高級木材ブラックチェリー
こんなのはどうですか?
と見せてくれたのはウォールナットと双璧をなす高級木材のブラックチェリー。
中田木材さんによると、「ウォールナットの次くらいに良い」らしいです。
倉庫からフォークリフトで運んでくれ、寸法に合うよう並べてくれます。
02家のテーブルはシンクと一体でけっこう大きい。
それを1枚や2枚の大きな板で作るともっすごく高くなりとても手がでないので、何本もの木をくっつけて1枚の板にします。
これを「接ぎ(はぎ)」というそう。
テーブルが大きいほど、「接ぎ」の枚数が少ないほど高価になります。
ちなみにさっき見た松の木は「3枚」接(は)いでます。
上の写真はキッチンテーブルのサイズに合わせて何枚はげばいいか並べているところ。
工藤さんがメジャーで測った結果、「キッチンテーブルを取ったあまりで2Fデスクは取れない」とのこと。
キッチンテーブルだけを測ってたんやなかったんか。
さすが工藤さん。
存在感満点のホワイトオークに決定~
すると中田木材さんが「ホワイトオークはもうちょっと大きいし、値段も安いよ」と。
倉庫に入り、ホワイトオークとはどんなもんか表面をなでなでしたり持ち上げたりしてみました。
「こ、これは、・・・い、良いっ!」
手触りとしてブラックチェリーより目が詰んでいる感じでキメが細かく、持つとズシシッとくる重量感。
色はその名の通り白いですが、その重厚感に僕たちは即座に気に入りました。
こういうのは実際に来てみて触って体感しないと良し悪しはわかりませんね。
さっそく倉庫から出してもらい、先ほどと同じように並べます。
工藤さんが凄腕テーラーの如く即座に採寸しまくります。
「や、やりましたよっ!キッチンテーブルも2Fデスクも、2F洗面台も、ぜーーーんぶとれるんだからっ!」
「ほ、ほんまですのんっ!あ、ありがとうございますーーーー」
ひしと抱き合ったあと、材料費と加工賃の見積りを取ってもらうべく事務所に移動しました。
直接買い付けはいいなぁ
中田木材さんから
”ホワイトオークは表面を削ったら虎斑(とらふ、といった気がする)模様が出てくるかもしれませんが、それはご容赦くださいね”
と。
そんなもん全然気にしません、と即答して見積作業に入ってもらいました。
一気に天板関係にカタがつきました。
「全部同じ材質だと統一感が出て良いよネ」と僕たちも大満足。
もうちょっと木を見ていたかったですが、次は左官屋さんとの打合せだったのでココで終了です。
何十年と使うことになる家具、それも年月が経つほどに味わいがでる無垢材、納得出来るものを選べて良かったです。
「木の問屋の問屋さん」に来て自分たちの好きな木を選べるのもCM分離発注方式の醍醐味ですね。
工藤さんO女史、中田木材さん、本当にありがとうございました。
ちなみに中田木材さんの木は大阪で有名な高級家具屋さんでも使われているそう。
※追記
中田木材さんがメチャメチャ良い人で初対面の息子も思わずなついてしまいました。
面倒だったと思いますがフォークリフトも駆使して対応いただきありがとうございました。
(つんづく)