ある冬のよく晴れた日曜日、外出先から戻ってくると。
ん?
なんか、玄関先が、掘削されている。
玄関アプローチをDIYで造れ!
もともとの玄関はコチラ。
左官屋集団梶原組謹製。
当初はコンクリートの階段を登って玄関に到達する予定でした。
ですが、工藤さんに起こしてもらったパースを見てかぁちゃんが
「うーん・・・なんかちゃう。・・・・自分で作る」
と。
「玄関アプローチを作る」。
文章の意味がイマイチ理解出来ませんでしたが、キッチンと同じく確固たるイメージがあるよう(あれ?キッチンの記事も完成のん作ってないな)。
「ええんちゃうか?」
曖昧に同意しました。
そのあともしばらくは、地面→玄関の高低差60cmを
「よっこいしょういち」
と踏み台昇降していました。
そんな大腿四頭筋を鍛える日々がしばらく続く中、かぁちゃんのなかでは着々と準備が出来ていたようです。
周囲に目を遣ると駐車場エリアにも掘削跡が。
何が始まるんや。
アプローチは石と土でDIY
「溝」を掘っているかぁちゃん。
訊くと「雨水を流す」ためらしい。
溝を掘るのをお手伝いしたあと、掘った溝にコーナンで購入した「農業用あぜみちシート」を這わします。
この方向に水を流すとのこと。
流れる方向に向け、少しづつ低く低く掘り進めていきます。
その上に02家の庭から掘り起こした砕石を載せていき、その上に「透湿シート」を被せます。
これで「土が流れず雨水だけ」排水されるそうな。
水たまりも出来ない。
「透湿シート」はヤフオクで安く手に入れたらしい。
石段を作っていく
ベースが出来たら、その上に石の階段を造っていきます。
使用する石はかぁちゃん実家からはるばる100キロの道のりを運んできました。
「駐車場側からも上がりたいよね」
ということで取り敢えずブロック置いてます。
なんとなく石の階段完成
一気飛ばしにまとめて書いてますが、最初の掘削からここまで2週間程度掛かっています。
横から。
正面から。
会社から帰ってくると埋められている石が1個1個増えていき、いつしか階段になっていました。
家事しながら、子供の面倒見ながらでなかなかすごいと思いました。
粘土質の土を利用する
02家含めたこの周辺はとても粘土質な土壌。
二人目の設計士、福味さんにも現場で指摘された事項です。
https://02house.net/blog/02house290
本当にすごく水はけが悪く、雨が降ったあと土の上を歩くと靴がどろんこになります。
その厄介な土を利用しました。
まんま粘土状のものはそのまま(ホントに粘土そのもの)、それ以外の固まっていない土はバケツに入れ水で溶くことで使いやすくなります。
何に使用するかというと、「石と石の間を埋める」のに利用します。
乾燥するとゾックゾクするほどガッチガッチに硬くなり、石がビクともしないくらい固定されました。
雨降っても大丈夫でしたよ。
ま、まさかのやり直し
(02)なかなか良いのができそうやん?ヤンヤン歌うスタジオ
(かぁちゃん)・・・・なんかちゃう・・・
え?
真ん中に大きい石あったほうが良くない?
え?
実家のとなりの空き地に石いっぱいあったから今度訊いてみるわ
ええ?!
え、今出来てるヤツどうすんの?
壊すの?
そんな賽の河原みたいなことして平気なの?
マジで?どんだけ精神強いの?
・
・
・
結局南極、壊しました。
後日、確かにかぁちゃん実家の隣には空き地があり、石もいっぱいあり、中に平らなデカい石があり、かぁちゃんのかぁちゃんが隣家に訊いてくれ、OKで、たまたま居合わせた義妹の旦那に頼み、二人がかりで何とか持ち上げ、何とか横付けした車のトランクに放り込み、ほかにも石をいっぱい詰め詰めしシャコタン全開で運んできたのでした。
そして小雨降るなか夜の22時にひとりで帰宅したオレが青ざめながら死ぬ気で降ろしたのがコイツやっ!!
必死過ぎてどうやって降ろしたのか覚えていません。
吐息と一緒の
”アカン・・・”
が何度か口から漏れました。
”ふぁ、ふぁかん・・・”
みたいな。
ほんまマジでよう降ろしたわ、ひとりで。
そして中心に鎮座ましました御神体を崇め奉るように、かぁちゃんは従者となる石を配置していくのでした。
それから数日経ち、取り敢えず第一段階としての形が出来ました。
石の運搬や大きな石の移動は僕がしましたが、作業自体はかぁちゃんがコツコツ続けたものです。
(現在進行形で続いてる)