20年以上前、僕が通っていた和歌山の中学は総生徒数1,000人以上のマンモス校でした。
いくつもの小学校から生徒が集まるその公立学校は90年代という時代を背景に荒れており、今では絶滅しているであろう”ビーバップ”な不良、”ヤンキー(語尾上がり)”が我が物顔で校内を跋扈しておりました。
当時の学校の雰囲気に近いPVはこれですね。
だいたいこんな感じでした。
みんな和歌山弁のリリックでライムしながらフロウしてました。
そんな中、ハト派で知られた僕はスキンヘッドと色黒、痩身の見た目も相まって『ガンジー』というアダ名で呼ばれていました。
しかし、無抵抗主義を貫く僕の机には昼休みなるとよく不良たち(幼少期の愛情不足が主な原因)がゾロゾロやって来ました。
カカトの潰れた上履きをチャラパカ鳴らしてやってくるのは身長180cm、体重も100kg近い番長の「ヤーモ」を先頭に、武闘派で知られるNo.2の「タケちゃん」、およびその取り巻き連。
彼らは僕の机の前にガーガー引っ張ってきたイスにドカッと腰を下ろし、腕まくりした右肘をガンッと机につけます。
そうです、彼らは「うでずもう」をしにやって来るのでした。
しかし「地頭」ならぬ「地筋力」の強いガンジーであった僕は、取り巻きの雑魚はもちろん、ヤーモにもタケちゃんにも「本気でやって」負けたことはありませんでした。
というのも、タケちゃんは何度負けても「もう一回やろうや、もう一回」を繰り返し、”相撲(すもん)とろ相撲とろ”と尻子玉を狙う河童並にしつこいのです。
子分たちの手前、面子が立つように何度かに1回はわざと負けてあげたり、
「右手では負けるけど左手は勝つ、つまりは互角」にするため左手で負けてあげたりしました。
あーめんどくさー。
完成記念パーティー
2016年3月12日、晴れ、お昼スタートで02家完成記念パーティーを開催しました。
お昼スタートにしたのは“完成記念パーティーは長くなりがちなので”というO女子の前フリがあったからです。
小さい02家になんとか収容できる人数をお呼びし、スタートです。
当然薪ストーブをボーボー焚いてお出迎え。
ピザを焼くタイミングで良い熾火になるよう、ピザ焼き予定時刻の一時間ほど前にドカッと薪を入れておきます。
パーティーにお越し頂いた方々
まずは『工藤住環境設計室』からお二人。
代表の工藤さんと、建築後半には管理の殆んどをしてくれたO女子。
次に棟梁。
作業のやり直しや細かい注文にも応えて頂きました。
”棟梁の建てた家を見たことがない”
奥さんとお子さんも来ていただきたかったのですが、都合がつきませんでした。
棟梁の息子さんもてつにゃんと同じ2歳の♂、同級生なので大人がワイワイしているあいだ良い遊び相手になってくれると思いましたが。
残念。
またの機会にお越しください。
外壁と内壁を塗って頂いた『汚水土工房 梶原組』からは組長。
EVISUを着こなしています。
EVISUは着る人に個性がないと吊り合わないですもんね。
そしてローン実行直前の転職により、融資実行まで2年間資金計画の面倒を見てもらった『JOファイナンス』からJOさん。
ここで特筆すべきはJOさんが脱いで”ふぁさっ”と僕に投げかぶせたスーツ上着の上等さ。
思わず頬ずりしたくなる滑らかさと光沢の生地。
僕が普段着ているダイソーの黄ばんだスーツとは雲泥の差です。
最後にいつも参加してもらってる0(レイ)ちゃん。
毎回遠くからありがとうございます。
パーティー・タイム
かぁちゃんが料理を仕上げているあいだにお家を案内しました。
案内つっても1階は土間とリビング・キッチンだけだし、2階も二部屋しかないのですぐ終わりましたが。
組長は自宅にも薪ストーブ設置を考えているようで、VINTAGEに興味津々でした。
家一軒薪ストーブで充分暖まり冬の暖房費をゼロに出来ることや薪の作り方と消費量など、実際に使っている体験談をお話しました。
組長がいま話をしているストーブ屋さんからはネスターマーティンを熱心に勧められているそうですが、組長はバスみたいなアメ車に乗るアメリカンな左官屋さんなので、ダッチウェストやバーモントキャスティングが好みだそうです。
組長が考えている家は02家とそんなに変わらない広さということなので、小型のストーブが良いんじゃないでしょうかとお伝えしました。
VINTAGE35でも寝る前にちょっと多目に薪を入れると家中の温度が上がりすぎ夜中に汗だくで窓を全開にするハメになりケンカしますよ、と。
JOさんはご自身が融資された物件を見に来るのははじめてだそうで、キャッキャ言って喜んでました。
そうこうしてるうちに昼ごはんのラッパが鳴ったのでどやどやと1階大広間へ。
かぁちゃん実家近くの製材所で10年ほど前に購入した板(どうやら松らしい)をセッティングし、乾杯。
人が集まると毎回これ、「ピザ」と「丸鶏ダッチ」
いっつも同じですがそれでも毎回美味しい、お客さんの評判も必ず良い鉄板料理です。
ストーブだけに。
簡単だし。
今回はこれにプラスして「巻き寿司」と、これも毎回おいしい「かぁちゃんの圧力鍋豚の角煮」、目利きの魚屋さんから送って貰った魚一式に岩牡蠣もスタンバイ。
ビールで乾杯したあと、まずはJOさんお土産、上等の日本酒を開けます。
おいしー。
丸鶏はステンレスダッチオーブン 10インチ デュアル ST-910DLで
はじめて丸鶏ダッチを試した時はプラスドゥ付属のダッチを使いました。
”ダッチ、大きいの要るッチねー”
ぼんやりそんなことを考えていた或る日見かけたのが以下の記事。
ステンレスダッチオーブンってスゴイ!魅惑のダッチを徹底紹介(CAMP HACK)
どれを買っていいか迷いダッチしていた僕の内角高めにストライク!
ええやいしょ、で購入することに。
値段は結構しますが、一生ものでしょう。
「4mm厚のステンレス鋼板」を使っているおかげで
- 錆びにくいし
- 落としても変形することはない”って書いてるほど頑丈だし
- 蓄熱性能も抜群で
- 薪ストーブシーズン以外はガスコンロやIHでも使えるし
- 夏はキャンプにも持っていけるし
- 使わない時は油塗って保護、とかめんどくさいことしなくていいし
シーズニング(はじめて使う時の空焚き、表面についた保護剤を焼く)も不要。
で、購入することは決めたものの結構あるラインナップからどれを選ぶか悩みました。
かぁちゃんとも相談して
”どうせならVINTAGE35の炉内に入る最大サイズを”、
とメジャー片手に選んだのが「ST-910DL」、10インチです。
モリタ屋の丸鶏もそのままカットせず入ります。
フタもフライパンやスキレット代わりに使えそう。
いろいろお店を調べて専用リフター(取り外し式の持ち手 本来は別売り)がセットでついてくるこのお店でゲット。
「当日出荷」なのですぐ届いたステンレスダッチ。
そして購入してわかりましたが、重い。
この重量だけが4mmステンレスのデメリットですね。
ズシシッとくる重さ。
”おぉっ”となります。
更にここに具材を詰めると結構な重さに。
女性と草食系男子はかなり気合を入れて持ち上げる必要があります。
VINTAGE35の天板にも何とか載っかる
ST-910は直径26cmありますが、VINTAGE35の天板にもかろうじて載っかります。
底面の3分の2が載っかってる感じ。
滑り落ちはしませんが、VINTAGEのRに湾曲した天板と相まってフラフラします。
上から見るとこんな感じ。
炉内にも何とか入りますが、熾火が煌々とキラめき灼熱する炉内の奥まで手を突っ込まないとダメで、それには腕をカバーするくらい長くて分厚い耐熱グローブが要りそうです。
火バサミ2本で左右の取手挟んで持ち上げるには重すぎる。
なのでこんな感じで天板メインで長時間加熱したあと、仕上げで半分だけ炉内に入れてます。
そして出来上がった丸鶏ダッチがコチラ。
相変わらず”美味しい美味しい”と評判が良いですな。
次は最初から熾火の中に入れてカリカリパリパリのローストチキンを作ってみたいなー。
(後編につづく)
コメント
お久しぶりーふ
ダッチうまそうですね~。
うちも挑戦してみます。
で、調理時間は如何ほど?
ありさん
お久しぶりーふです。
>で、調理時間は如何ほど?
えーと、はっきり「何分」とはわかんないんですよね・・・。
基本ダッチに詰めたあとはシュカシュカ言い出すまで天板に放置プレイで、天板にジュワッジュワッとお漏らしし始めたら炉内で喝を入れる感じなので。
火加減にもよりますが、天板250度で4~50分載せてるでしょうか。
いくつか料理をつくる場合、一番初めに具材を詰めて載っけたらあとは別のことしてます。
最後にする炉内での喝入れは片側2分程度、両面だとMAX5分を目処にしています。
炉内に入れた瞬間水分が盛大に吹きこぼれますので。
参考になりますでしょうか。
味付けはローズマリーと塩だけで、あとは具材の旨みです。
あ、具材が空になったダッチにお湯と塩を入れてスープを作ると鍋に残った野菜や肉の旨みと一体になってめちゃくちゃウマイです。
これホント。
是非お試し下さい。
ホントうまい。