前回の続き。
夕食後に
- やはりコミコミ1,500万は厳しかったこと
- 見せてもらった家はかっこよかったこと
- かかるもの(費用)はかかるのでしょうがないと思ったこと
だいたいこのような流れで話しました。
”不本意だけどしょうがないよね”
の哀しい顔を創って。
計画性の無いのが短所です
彼女の反応をまとめるとですね、
- 2,000万なんて話にならない
- どこにそんなお金があるのか
- 家の取り壊し費用や引越代もプラスしたらいったいいくらになるのか
- なにを納得して帰ってきているのか
ざっとこんなところです。
この時、彼女と話をしながら24年前のある出来事がフラッシュバックしました。
僕は小学校6年生でした。
当時僕はラジコンに夢中で、タミヤ模型から販売されていた『ファルコン』を買うためせっせと貯金していました。
お正月に貰ったお年玉と貯めていたお小遣いを握った僕は、両親を伴いおもちゃ屋『バンバン』に出かけます。
喜び勇んで『ファルコン』の箱を取り、レジで会計を済ますときレジのお兄さんが言いました。
「プロポはどうされますか?」
『プロポ』とは操縦機、ラジコンを動かすリモコンです。
何故かプロポを買う頭のなかった(何ででしょう?)僕がその場で固まっていると、「このモデルにはこのプロポが合いますね」とお兄さん。
1万5千円くらいだったと思います。
反射的に「それでいいです」と答えた僕に「あんたそんなお金ないやないの」と苦笑いしながらもお金を出してくれた母ちゃん。
母ちゃんの
”しょうがないね”
の顔は今でも鮮明に覚えています。
”愚かな子供であった”
そんな自分を再認識するほろ苦いシーンがプレイバック1989。
とにかくローコスト住宅を目指せ!
そうです。
2,000万なんて金はないのです。
2,000万どころか50万もない。
無いのはお金と計画性。
今まで消費者金融のお世話になったことがない、というのは運が良かったとしか言いようがない。
今まで100万円貯めたことすらない35歳の春。
半年前まで無職だった。
とにかく今回の打合せで、「2,000万」という費用が出ました。
この金額を指標に、どれだけコストカットできるかを調べる日々が始まったのです。