家の建て替えを考え始めたのが2012年の年末頃、建築士さんにアポを取ったのが2013年1月19日です。
30数年生きてきて、「建築士」さんと会うのはその時がはじめてでした。
はじめて建築家の家に入る
事務所はコンクリート打ちっぱなしの四角い建物で、
”いかにも設計士さんが建てた”
スタイリッシュな建物でした。
入る前に家の周りを歩きジロジロ見てしまいます。
近所の人からは”こんな狭いところに家が建つのか”と思われていたそうです。
鉄で出来たぶ厚い玄関扉を開けて出迎えていただき、中に入るとすぐ半地下へ続く階段です。
半地下部分を丸々作業スペースにされており、部屋の中心にある大きなテーブルに座り打合せが始まりました。
設計士さんはおとなしい雰囲気の人で、なんだかうつむき加減でたまにニコッと笑う方でした。
小学校のとき「図書委員」だったような。
若く見えましたが39歳だそうです。
こちらの要望をすべて伝える
メールでもお伝えしていましたが、念押しの意味も込め再度希望条件を伝えます。
- 予算は1,500万で考えていること→家の取り壊しや引越代、税金もすべて込み、コミコミで
- 現状の立地→「風が入らない」「日がささない」ためとてもつらいからなんとかしたいこと
- 中庭のある家にしたいこと→それを解消するために中庭が欲しいこと
- 「ローコスト」「中庭」で検索して見つけ、アポイントを取らせて頂いたこと
”これだけハッキリ伝えれば「できます」「できません」、「こういう風にすればできます」”
など手っ取り早く判断もしてもらいやすいと思いました。
中庭のある家
こちらの条件をお伝えすると、設計士さんが図面を持って来られました。
”こういう家はどうでしょう”
と見せて貰った家は真ん中に中庭がある家。
コンテストに応募された図面だそうです。
さすがに貰った設計図をスキャンしてそのまま載せるわけにはいきませんので、”こんな感じでした”というイメージ図です。
中庭を中心に1階も2階もワンフロアです。
はじめて見る「設計士が描いた図面」に”おー”と感動しながら話を聞きます。
一緒に作品集も見せてもらいます。
ほとんど建築士さんのサイトで見ていた家ばかりでしたが、どういう工夫や意図で設計したか詳しく教えてもらいました。
建坪は約16坪で延べ床面積は32坪とのこと。
建坪?延べ床面積?
延べ床面積と建築面積(建坪)の違い
このふたつの違いも、ここで説明を聞くまではよくわかっていませんでした。
建坪とは
つまりはこういうことらしいです。
延べ床面積とは
”すべての床を合わせた面積”
ということでしょうか。
建築物の各階の床面積を合計した面積を「延べ床面積」といいます。延べ面積ともいいます。(kotobankより)
建築面積と延べ床面積についての詳細は、以下のページが詳しいです。
やっぱ1,500万で一戸建てを新築するのはムリか~
打合せをしている事務所を含め、見せてもらった家はどれもスタイリッシュでかっこよく、僕の「設計士が建てた家」というイメージに近いものでした。
そんなカッコイイ家に自分が住んでいるところを想像するとテンションも上がろうというものです。
あらかた説明も聞いたので、いよいよ核心の質問です。
「この図面の建物を建てるとすると、いくらくらいですか?」
1,500万を大きく越えないよう、ドキドキしながら返事を待ちます。
「そうですね、これはコンテスト用に設計したものですが、実際建てるとなると2,000万ちょっとかかるでしょうね」
やっぱりかーやっぱ2,000万はかかるかーと、何となく予想はしていたものの順調にメーターの上がっていたテンションはぐいっと下がります。
念のため
「2,000万以下で、ってのはどうしたってムリですかね?」
と諦め悪く訊いてみると
「そうですね、ちょっと厳しいでしょうね」
と微苦笑。
「ですよね~」
こちらも微苦笑返し。
だめか~そらそうか~電気屋で家電値切ってるんとちゃうもんな~。
納得して帰宅したものの・・・
そのあと実際に家を建てることになったあとの流れなどを説明してもらい、
「帰って家族と相談して、またご連絡します」
と伝え帰路につきました。
”あれだけこっちの事情伝えて2,000万ちょいって言われたんやから、どうしたってそれだけかかるっていうことやろ。しゃーないよな。カッコ良かったしなあの家”
とミョーに納得しながら家に到着です。
”今日の話を説明すれば彼女もコミコミ2,000万はムリってわかってくれるやろ”
と夕食後に今日の話を切り出しました。
ところが・・・・・
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