paint it Mud 土で塗りつぶせ!2nd~あったか落ち着く土壁の家 編~

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あったか落ち着く土壁の家
梶原組『泥水土工房』の梶原さんとのファーストコンタクトから数週間が経ち、内容を詰めるため梶原組さんの工房で打ち合わせをしました。

paint it Mud 土で塗りつぶせ!1st~『泥水土工房』梶原さん登場編~
その日工藤さんの事務所にやってきたのは左官職人というよりどこぞのショップオーナーのような梶原さん。 家づくり開始当初から壁紙クロス...
因みに梶原さんと打ち合わせするのは3回目です。

2回目は中田木材さんで木材を選び終わったあと、事務所をお借りして打ち合わせしました。

家具を決めるぜぇ?1~キッチンテーブル、2Fデスク、洗面台の天板編~
家は形になりつつあり、どんどこ工事も進んでいますが、中に置く家具が決まっていません。 決めないといけませんね。 あれも決めないと...
そのとき伝えたイメージで作成してもらった土壁サンプルを見ながら詳細を詰めます。

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土壁サンプル多すぎ

現場で工藤さんとO女史と落ち合います。

到着するとさっそく梶原さんが作成したサンプルを並べてくれました。
土壁サンプル

・・・多いな・・・。

色や質感が微妙に違うのはわかるのですが、どれがいいのかわかんねー。

濃い目の色をチョイス

工藤さんとかぁちゃんに相談しながら、数あるサンプルの中から2~3種類をチョイス。
土壁チョイス
壁の色味と表情をわかりやすくするためにイーゼル様のスタンドに立て掛けます。
土壁比較
お、ちょっとわかりやすくなった。

光の当たり具合や壁をいろんな角度から見てあれやこれやと意見を出していきます。

そうして
”これで良いんじゃないの?”
という1枚が決まりました。

濃い目で荒々しいの。

色味と質感を調整してもらう

だいたい決まりましたが、色味と質感が若干希望と違うような?

もうちょっと暗くしてもうちょっと質感荒めがいいなー・・・ブツブツ言ってると、「じゃあ今作ってみましょう」と梶原さん。

おーそんなんしてくれんのー。

さっそく材料の前にしゃがみ込む梶原さん。
種類たくさん
いくつもある土の中から
土混ぜ混ぜ
正確に分量を測って混ぜあわせ
壁の素完成
微修正した土壁が完成。

さっそく塗り塗り

出来上がった壁の素をさっそくベースに塗っていきます。
土壁ぬりぬり
塗り終わったらすぐに工藤さんがドライヤーで乾燥。
ドライヤーで乾燥
さらに微妙にトーンを変えたパターンも作ってくれました。
ちょい濃いバージョン

オマケで藁スサも

土壁の表情を出すために、藁スサを混ぜてくれました。

おー藁スサといえば阿保さんの本にあった

”藁スサを混ぜて中塗りでお終いにする”

のあの「藁スサ」か。中塗り仕上げの。

「Rの家」で使ってた。

わーありがとうございますーおねがいしますーと尻尾ブンブン振って「待て」します。

ほどなく梶原さんが倉庫から藁スサを持ってきてくれました。

こっちが荒いのでこっちが細かいの

あ、2種類あるんですか

そう

へー何が違うんですか?

荒い奴は藁が立つねん、毛羽立つ

雰囲気変わりますか?

うん、荒い奴は居酒屋みたいな雰囲気になるからこっちの細かいのにしとくわ、ちょっと高いけど

え、いいんですか?!

もっと細かいのもあるけど、それは高いからサービスでは出来へんなー

良いです良いです、それでおねがいしますありがとうございますー

やったーイメージに近い壁になりそうー。

藁の細かさで壁の表情が居酒屋風から上品な感じまで変わるのも面白いな。

藁スサをサービスしてくれたのも外壁も内壁もすべて梶原組さんにお願いしてるからかな。

外壁のそとん壁、吹抜け天井の杉板以外はぜんぶ土です。

梶原組さんが使うのりは天然糊の「ツノマタ」

つのまた
漆喰壁を塗るときに使う「のり」も海藻の「ツノマタ」を羽釜で煮だして作るというこだわり。

徹底していますね。

金鏝も一級品を

ここまでこだわりのある左官屋さんなので当然ですが、道具も立派なのを使われています。

「うちの職人全員に持たせてる」
と見せてくれたのがこの金鏝。

金鏝

よくわからなながらも「良い道具」なのは雰囲気で感じます。

なんか刃物みたいな。

土壁は竹小舞じゃなく石膏ボードに

最初の打合せでも話しましたが、竹小舞(手で竹を編んで壁の下地をつくる)はとても予算的にムリなので石膏ボードの上に塗ってもらいます。

竹小舞はまた次の家建てるときですね。

阿保さんも石膏ボードの上に漆喰塗ってる記述あったし、普通のことなんでしょうね。

その名の通り「石膏」なので天然素材ですもんね。

何か混ざってるかわかりませんが。

土壁の家に住んでみて

というのが当時の打合せです。

で、土壁の家に住んでみた感想ですが、良いです。

これはセルロースファイバーの効果も大きいんでしょうが、とにかく寒くない。

土も断熱・保温してくれてるかんじ。

会社から帰ってきて(月の半分くらいひとり)玄関入るじゃないですか、そうすると”ふぁっ”と暖かい空気に包まれます。
土の匂いと一緒に。

あぁ、やっぱあの「新築の家の匂い」は化学物質なんやな。

ストーブは当然消えてますが、それでも寒くない。
で、ふんわり漂う土の匂いがまた落ち着きます。

暗い照明とトーンを抑えた壁の色も調和してとても良い感じです。

落ち着く空間ですね。

日常生活でやっぱり土壁は削れる

ただ、やっぱり知らないうちに物が当たったりしてそれなりに壁は削れてます。

細かい砂みたいなんが壁際にパラパラと。
てつにゃんが火箸で壁ガリガリしてたしな。

土壁補修材ももらったよ

削れた壁の補修用に、水で練った土壁も貰いました。

傷や削れがあった時は泥状のコレを塗って乾かせばOK。

かんたん。

乾いたあとはヤスリでちょちょっと表面を整えればほぼわからなくなるそうです。

ただ、おそらく引越し屋さんが2階に洗濯機運ぶときにぶつけて削れた箇所も、カーテンレールつけるときに開け直した穴も、全然気にならないのでそのままです。

これがクロスなんかだと目立つんでしょうけど。

ホント気にならない。

土壁さんには高温多湿の夏に力を発揮して欲しい

”調湿しまくる”と梶原さんが言ってましたが、夏のジメジメむわむわはどうなるんやろうか。
調湿してほしいなーカラッと。

冬は薪ストーブのおかげもあり暖房用光熱費ほぼゼロですが(薪運んでくる前にエアコン2~3回つけただけ)、夏もつけたくない。

土壁と換気とシーリングファンで何卒何卒。

その辺りが気になる木。

打合せ終わりに

「この壁、見せてもらった雑誌の壁超えてるから」

と梶原さんが言い、思わずみんな微笑んだ光景をよく覚えています。

(外壁もあるよ)

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