薪ストーブでいこう!其の拾四~かわはらさん煙突設置工事1日目 編~

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煙突工事1日目
バス通勤の車内、はじめて買ったスマホのGALAXY-Sで川原さんのブログを読んでいました。

当時はYahoo!ブログで、川原さんも当時は「一個人」でした。

それから三年が経ち、、僕たちにはじめて出来た子供は2歳半になり、僕は6たび転職し、2年に渡った家づくりが”いよいよ終わりそうだ”というころ、『かわはら薪ストーブ本舗』を開業された川原さんが薪ストーブ設置工事にやって来ました。

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初日は雨模様、煙突工事は2日目に

ブーブー、ブーブー
耳元でなるiphoneを寝ぼけ眼で取り上げるとディスプレイに「かわはらさん」の文字。

げっ!
あわてて時間を確認すると8時10分。

すいません、今起きました!

あ、そうですか。どんなかんじでしょう?

ど、どんな感じとは?

いや、何時くらいに来られそうですか?

えーと、今は8時10分なんで・・・8時半には行けると思います!

わかりました。お待ちしてます

今日は8時に現地で打合せでした。

電話を切るや否や布団をバッと跳ね上げて顔を洗うと同時に歯磨きをして取り敢えず手に触った服を来て財布とスマホと車の鍵を持って、あぁそうやそうや!エアコン室外機上に置いてある薪を持ってかなアカン!・・なんや吹き込んだ雨で濡れとるやないかっ!とりあえず濡れてなさそうなのを選んで、えーと薪入れるフクロフクロ、と転がってたスーパーの袋に突っ込んだら一瞬で破れた。

煙突工事段取り打合せ

まぁ兎に角一切合切車に放り込め放り込めして、でも暖機運転だけはキッチリ2分取って現場についたのが8時35分。

到着した瞬間「すいませんでしたぁっ!」と運転席からゴロゴロ転がり降りると川原さんは左官作業をしていた泥水土工房の梶原さんと話をしていました。

天候が悪いので、とりあえず進め方について打ち合わせしましょう

しますします何でもします、いやさせてください

その時雨は降ってはいませんでしたが、降水確率は90%でした。

まず室内でヴィンテージ35を設置する位置と向き、煙突出しの位置を決定。
次いで作業手順について説明を受けます。

作業なんですが、いつ降り出すかわからない予報と空模様なんで、明日一日で全部やってしまいましょう

あ、そうですか。確かに今もポツポツ来てますもんね。わかりました。じゃあ明日お願いします

8時で大丈夫ですか?

大丈夫ですけど、もう少し早いほうがいいんじゃないですか?

通常なら

「遅刻してきたお前がどの口で言うとんねん!」

とショートアッパーの2~3発も喰らうところですが、明日は15時に現場を出発しないといけないのです。

ええ、それは早いに越したことないですけど。大丈夫ですか?

任せて下さい!じゃあ7時集合で!

わかりました。では7時に作業スタートでお願いします。

わっかりましたぁ~

じゃあ持ってこられた薪見せて下さい

え・・・・!

薪・オーディション

思わず息を飲む僕。

“薪ストーブはストーブより薪が大事”
と常に仰る「急進的薪至上主義者」である川原さんのまさかの「薪・抜き打ちチェック」。

”貴様!この乾燥不足の薪は何事であるかっ!精神がたるんどるっ!そこになおれっ!”
と戦時中の憲兵がごとく怒鳴られ、乾燥不足の薪で横っ面を殴られるんじゃないかと震えました。

ヤクの売人が警官に職質されているがごとくドキドキしながらトランクを開けます。

僕の心配とは裏腹に”チャッ”と軽い音をたてて開くトランク。

急いでいたのでそのままトランクに放り込まれ散乱している薪。

そのうちの一本を取り上げ無言で見つめる川原さん。

うん、これだけの量あればだいじょうぶですね

え、りょ、量ですか?!

乾燥度合いをチェックしてたんじゃないんですか?と聞こうと思いましたが、藪蛇に噛まれるといけないのでやめときます。

とりあえず合格らしいし。

ということで1時間程度で打合せ終了。

「では明日」
軽ワゴンで去っていく川原さんを

「はい、お願いします」

と見送りながら(これから一日なにしはるんやろ。まだ10時にもなってへんし)と思いましたが、

”まぁ忙しい人やしいろいろすることあるんやろ”

とひとりごちて、住居表示を受け取るべく市役所に向かったのでした。

(あしたへつづく)

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