高槻市のパラダイス・アンド・ランチは食材にこだわった美味しいパン屋さんです。
摂津富田にある店舗は朝6時半OPEN。
美味しいパン食べてから作業しよら!
川原さんにも買うてこら!
早朝の空いた道をブーンと走っていると、あれ、なんかおかしい?ナビを見ると点々がないところを走ってる。
まさかの道間違え、ロードロス。
早朝だからなんとか通れるせっまい住宅地を通り抜けて本線に戻ってみたら時間は6時20分。
うーん、いまからパン屋向かうと到着が6時35分頃やろ?パン屋から現場までが25分。
”1分でパン買ったらギリ間に合う!”
遅刻する人特有の思考パターンに陥りかけましたが、踏み外しかけた片足をブレーキに戻し、スキール音響かせUターン、パン屋はナシにして現場に向かいました。
6時50分、煙突工事スターツ
6時45分に現場到着。
思った通り川原さんは到着済みでした。
良かった。
これで
”パン屋行ってて遅れましてん”
なんて言おうもんなら買ってきた食パン一斤まるごと口に詰め込まれるところです。
早速昨日の打ち合わせ通り、煙突に掛かっているカバーをかわはらさんが外します。
おーこれが2連ハシゴか。
2連ハシゴ自体はじめて見ました。
まずは紐をひっぱりカチャカチャハシゴを伸ばして屋根に掛ける。
こうやって伸ばすのね。
次いで2階にあがりベランダとハシゴをロープで固定、横滑りしないようにします。
来年からは自分でするので、真剣に手順を確認。
しかし、高いな・・・
天まで届けと伸びた2連ハシゴの立ち姿に臆する僕。
出入りする掃き出し窓からハシゴの間、雨でベチャついている地面を川原さんがシートで養生、登った屋根が汚れないようにしてくれました。
ひょいひょいとハシゴを登っていく川原さん。
ほどなくしてチムニーに掛かっていた養生シートを剥がした川原さんが登場。
ファサァっとビニルシートを落とします。
次いで雨除け?の板を持った河原さん屋根べりに再登場、こんどは片手に板を持ちハシゴを降りてきます。
板を地面に置いた川原さん、返す刀で煙突固定用フレーム?を手に再度屋根へ。
目まぐるしいなぁ。
”ハシゴの出し入れ以外は好きにしていて貰って結構です”
と言われた僕は作業する川原さんの写真を撮ったりトイレ棚の高さを測ったり
”洗濯機2階に設置するけど階段の幅と2F廊下の幅問題ないかな?”
とメジャーで測ったり。
そうこうするうちに「終わりました」と川原さん登場。
室内側の煙突施工作業へ
作業は順調らしく、次は室内にハシゴを入れ、チムニー下側に金具を固定します。
この作業が煙突設置で一番重要らしく、金具が少しでもずれると煙突自体が根本から歪んでしまうそう。
ハシゴ移動1回目:外から中へ~2連ハシゴの出し入れ、マジ大変~
作業自体も慎重を期すため大変ですが、室内に長い2連ハシゴを入れるのも大変。
縮めたハシゴ(それでも長い)を二人で持ってオーライオーライ、車に気をつけながら庭から道路へ、道路でUターンして方向を逆さまにし、ふたたび庭へ。
川原さんが室内からハシゴを持って角度を見ながら引き上げ、僕が下から指示された方向へ押し上げる。
土壁に当てないよう慎重にゆっくりゆっくり搬入します。
無事搬入完了。
「ふー、ちょっと休憩しましょう」
一仕事終えた川原さんが持ってきてくれたお茶を飲んで一休み。
今回はこのハシゴの出し入れが最難関で、このあと
- 室内から庭・・・屋根側から煙突を差し込み、角トップを載せる
- 庭から室内・・・室内から煙突を繋いでいく
- 室内から庭・・・作業終了後室内から外へハシゴを出す
の3回出し入れがあります。
しんどー。
これやったら吹抜けに足場あるときに来てもらったら良かった。
吹抜け上の窓にロールスクリーン設置する時にもおんなじ作業をカーテン屋さんに頼まなアカンねんなー。
他はともかく吹抜け上の窓だけは足場あるときにつけてもらったら良かった。
(最重要事項)煙突固定金具(室内側)設置
何でも、川原さんが編み出した”どんないびつな形のチムニーでも完璧な垂直を出す方法”があるらしく、水平器やらデジタル計測器やらメジャーやらを駆使してハシゴ上で作業されてます。
そもそも図面上では真四角なチムニーも、現場に来て測ってみると真四角であったことはなく、多かれ少なかれズレがあるそう。
なので図面を基準に煙突を固定すると必ず歪むそうです。
先回りした丁寧な準備
今朝掃き出し窓を開けに家に入ろうとした時、前日の雨でぬかるんだ地面を歩いた僕のスニーカーが洗い出しのポーチを汚さないようダンボールを敷いてくれたり、ハシゴの先が土壁を傷つけないようハシゴ先端に装着する”土壁ガード”を木で作成してくれていたり、滑り予防もあるとは思いますが屋根にぬかるんだ土をつけないよう掃き出し窓からハシゴまでを養生してくれたり。
ハシゴにつける土壁ガード見たときはスゲーと思いました。
カッチリキレイに出来てました。
初日下見したときに作られたそう。
煙突芯出し完了
金具の取り付けは何度も何度も微調整されていました。
「終わりました」
結構長い時間をかけて金具を設置されていた川原さんが降りてきました。
「作業の8割は終わりました」
とのこと。
そこまで重要な作業だったんですね。
ハシゴ移動2回目:中から外へ
休むまもなく2回めの億劫な作業、「外にハシゴを出す」です。
これも畳んだハシゴの足を室内窓際でうけとり、かわはらさんが方向を変えるのに沿って庭に飛び降りる、という書いてるだにめんどくさい作業。
神経使いながら外に出したハシゴを再度道路で方向転換し外側から屋根に掛けます。
角トップ設置完了
煙突を片手に屋根に上る川原さん、短時間で設置完了。
次いで三分割した角トップを一つづつ屋根上に運び設置します。
角トップ設置もスムーズに完了。
まぁ僕は下でボーッとしてるだけですが。
ランチ・ブレイク
川原さんが降りてきたのが11時40分だったのでお昼にすることに。
上棟式のお弁当を頼んだモリタ屋が車で10分弱の距離なのでパシってきます。
お昼ごはんを食べて午後の部スタート。
ハシゴ移動3回目:外から中へ
またまた庭から室内へ2連ハシゴを慎重に搬入、天井に化粧板をつけたあと、ストーブに届くよう煙突をどんどん繋いでいきます。
煙突がストーブに近くなったところで僕がバラしたヴィンテージ35の組立て。
僕が出来たのは天板を載せるところだけ。
炉内のバーミキュライトと金具の組立てはやっぱりわからなかったので、『メトス名古屋』の組立動画と分解時に僕が撮影した写真をかわはらさんに見せ、やってもらいます。
(メトス名古屋 ~ドブレヴィンテージ分解:分解編~)
やっぱり扉がメンドイ
無事組み立て終了、次は扉の取り付け。
「六角あったかな」
扉ヒンジのボルトをみて道具箱を調べる川原さん。
「安心して下さい、持ってますよ」
会社帰りにヨドバシ梅田で購入したKTC六角レンチセットを取り出す僕。
しかし予想してたとおり取り付けが厄介。
重い扉を一人が持ち、もう一人がネジを締めていくのですがこれがもう微妙。
ちょっとズレると入らないしネジを受けるブロックは外れようとするし。
ようよう取り付けが完了し開閉確認も終わった時間は14:40。
あと20分で出ないといけません。
残りの煙突を繋ぎ、スライド煙突を繋ぎ(スライドってこういう仕組みになってたんか)、煙突の位置にぴったりくるようストーブを何度かずらしてドッキング完了したのは14時58分。
「ありがとうございます!助かりました!これ高槻で造ってるおいしいお酒なんで呑んでください!失礼します!」
スキール音と白煙立てて戸締まりも川原さんにお任せして離脱したのでした。
翌朝現場で再確認
お陰さまで17時に家族の元へ辿り着き、面倒見る人がいなくなるてつにゃんの世話をすることが出来ました。
ありがとうございます。
しかし子供の成長は早いもので、1週間経たないうちに「好物リスト」に「魚の煮汁」が入っているとは思いませんでした。
ごはんにダバダバかけるのはまぁいいとして、ちゃっちゃ(お茶)にいれて飲むのはやめなさい見てて気持ち悪いから。
翌朝僕は会社なので、てつにゃんをさんざ遊ばせて疲れさせたあと20時に寝かせつけました。
そのあとローン会社の人から14日までに持ってくるよう言われている住宅ローン関係の書類を準備し、引っ越しが近づいているので出来るだけ荷物を運び入れようとホームシアターセットを車に積んで寝たのが22時頃(たぶん)。
あー疲れた。
川原さんは次の日に和歌山県紀の川市行ってそのあと京都に行くそうで。
お疲れ様です。
ホームシアターセット搬入
3時半に起きて4時に出発、現場に着いたのは6時過ぎ。
スピーカーとアンプを下ろす前にフロントボックスから粗塩を取り出しタイヤを清めます。
フォルクスワーゲンは正確に路面情報を伝える
最近話題になったフォルクスワーゲンのディーゼルエンジン排ガス不正問題。
日本での販売台数も激減しているそう。
企業体質はともかく、運転した車の数なんて片手で余るくらいですがGOLFを運転していて感じるのは
“地面の状況がすごくわかる”
こと。
固いサスペンションと剛性の高い車体を通じて、タイヤがトレースしている地面の状況がすごくわかる。
ワーゲンに限らず欧州車は総じてそんな感じみたいですけど。
特にザラザラ?荒れている路面はノイズと微振動ですぐわかります。
乾式DSGはクソですが。
路面情報を伝えないで!
そんなことを徒然なるままに考えながら田舎道を走っていた5時過ぎ。
長い下り坂につづくカーブを曲がり終えた先に見えたのは道路を半分塞いだ茶色の物体。
“うわっ!”
スピードを落とすとそれは車に轢かれた鹿の死体。
もう、いろんなところがいろいろ大変なことになっています。
“げぇっ”
対向車線にはみ出しかわそうとするも正面か らものすごいエンジン音で車が突進してきます。
嗚呼、田舎の早朝、ド・ストレート。
ローカルスターに違いない。
マジか。
それでも出来るだけ中央ラインに車を寄せかわそうとしました。
突進してくる車を見ながらハンドルを切ってすれ違うその瞬間、
「ゴッ」
タイヤから車体、車体からシートとハンドルを通じて身体に走る小さな衝撃。
”オマエ、イマ、確カニ何カ固イモノヲ踏ンダゾ”
車から伝わる正確な情報。
げぇ~~~・・・・マジか・・・・
力が抜ける。
はじめての経験。
ニュースで見たひき逃げ事件での加害者証言がフラッシュバック。
”何かに当たった気はしたが人とは思わなかった”
・・・人とは思わなかった人とは思わなかった・・・。
え、あれ確かに鹿やったよな、四ツ足やったし、全身茶色やったし・・・。
クリスマスパーティー用に一足早くトナカイの仮装した茶色いスーツ着た酔っぱらいじゃなかったよな・・・。
もう、なんかすげーナーバス。
そのあとも
”アト、70kmシカ走レマセン”
MIDを通して泣き言をいう車をゆっくり省エネ走行させながら現場に辿り着いたのでした。
やれやれ。
ヴィンテージ、いい感じ!オーディオも、まぁいい感じ!
祓い給め清め給えが済んだあと、こんどは靴を脱いで家に侵入、ブレーカーを上げ掃き出し窓をあけ6:30にオーディオ搬入完了。
昨日慌てていてよく見れなかったストーブを見ます。
いーかんじー。
オーディオもまぁそれなりに収まってる。
ながかったなぁ
高山のペンションで暖炉の火を眺め”えーなーこういうの”とお酒を呑んでから6年。
もっと言うなら母親の田舎でカマドや薪風呂の火を見ていた子供時代から数10年。
ついに家の中に「燃える木」を入れることが出来ました。
ありがとうございますー。
あ、外の養生シートとかゴミ類を川原さんが処理してくれたようでスッキリきれいでした。
これもありがとうございます。
やっぱりね、知ってる。
7時にアパート到着、荷物を降ろして出社するため着替えます。
かぁちゃんが作り溜めしてくれた弁当と晩ごはんを降ろそうと発泡スチールをずらしたその時。
・・・・ぱあっ・・・でたっ・・・。
ウーファー降ろすの忘れてるし。
なんでやねんっ。
まぁええわ。
いつものことや。
息するんだけ忘れんようにしよーっと。
(to bo tsuduku)