煙突は自作しよう!~DIYのススメ~
薪ストーブが決まった勢いで煙突も決めてしまいます。
とにかくローコストでの設置を目指しますので、煙突は自作です。
以前枚方にある工務店、ダイシンビルドさんのモデルハウスを見せて貰ったことがありました。
そのとき玄関に設置された薪ストーブの前で社長さんが
「煙突が高いんや煙突がっ!ストーブ本体より高いっ!」
とヤケクソ風に仰っており、
“へー煙突なんかただの筒やのに”
と意外に思ったのを覚えています。
なので、購入するとなるとおそらく10万円ではムリでしょう。
工務店の社長さんが10万円であんな顔しませんもんね。
となると、作るしかありません。
煙突ったって鉄の筒でしょう、何とかなる!んじゃないかな?
かわはらさんの自作煙突を参考に
先達はあらまほしき事なり、ということで、煙突を自作した人がいないかブログを検索します。
やはり
”形状の単純さとその価格はバランスしていない”
と考える人はいるようで、自作煙突製作記がいくつか見つかりました。
その中でもかわはらさんのブログが詳しく、実現可能に思えたので参考にします。
自作煙突の材料
これはほとんどのブログでほぼ同じものが使われていました。
スパイラルダクトです。
スパイラルダクトはお店や工場の空調ダクトで使われています。
こんなやつ。
自作煙突のつくりかた
まずはコーナンプロショップやデカ目のホームセンターでスパイラルダクトを買ってきます。
厚みにもよりますが、ステンレス製で8mのダクトが2本(直径150mmと200mm)で5万くらい。
これにめっちゃ高性能という断熱材、ニチアスのセラカバーSを挟み込みます。
8mで2万くらいかな?
これを適当な長さに切断して、断熱材で覆いその上からさらに太いダクトかぶせればOK。
あとは出来上がった煙突に耐熱塗料の黒をスプレーして、ガチャガチャ繋いでいけば完成!
ヤッタネ!
楽勝!
繋いでいくのは煙突の長さが7mほどになりそうだから。
スパイラルダクトも一本4mだし、2mくらいに切断しないと長すぎて作業しにくいもんね。
スパイラルダクトは設備工事で多く使われるので、ダクトを繋げたり穴を塞いだり、いろんな状況に対応できるオプション部品が多くあります。
材料代もダクト5万+セラカバー2万+その他オプションで10万くらいでいけるんじゃないかな?
甦る黒い記憶
“なんとか出来そう”
と思った瞬間、ガツンッと頭を殴られたような衝撃とともに20年近く前の映像がフラッシュバックしました。
あれは大学生のころ、乗っていたバイクのエンジンを見よう見まねで分解して一瞬でオシャカにしてしまった黒歴史。
セルモーターで突き上げられたピストンが圧縮漏れ漏れのシリンダー内をスルーしてシリンダーヘッドに激突した”ガチッッ”という寒気のする音。
体言止め。
1年間バイトして購入したバイクでした。
その前にも
”ガソリンタンクをおれ好みに塗るぜ!”
とホームセンターで買ってきたスプレーは
“駐車場でマーキングする用の一生乾かないタイプ”
の塗料で、いつまで経ってもベタベタなガソリンタンクを前に途方に暮れたことも思い出しました。
煙突、汚くなるやろなー、おれが塗ると。
新築リビングの床から伸び、天井をも突き抜けるガタガタのきったない黒い筒。
一回設置してしまったので取り外すのも容易ではありません。
家族から消える笑顔。
無言の食卓。
汚れる便器。
煙突は作ってもらおう!
30も半ばを過ぎると自分の限界もわかってくるようで、どっかの工場か工芸屋さんで作ってもらえないか探してみることにしました。。
エヌケー紫波さんにメール!
これまたかわはらさんのブログに、“スパイラルダクトで煙突を制作してもらった”事例がのっていましたので、さっそく制作されたエヌケー紫波さんにめ~~る。
以下返信。
個人向けに製作は可能ですが、大阪までの発送となりますとチャーター便になりますので、送るだけでかなり掛かります。
※関東までで6万くらい掛かります。
(関東までなら実績あり、関西なし)スパイラルダクトをやられている会社であれば、大阪にもありますので、送料を考えれば、近場でさがされたほうがいいかと思います。
私の知っているところですと㈱栗本鐵工所 本社が大阪です。
丁寧な文面を読み終わる前に受話器を取り上げ栗本鐵工所さんに電話。
“個人相手にはやってないんですぅ~~”
が、がちょーん。
げー結局南極、自分でするしかないのかいっどうなんだいっ。
というのがこの時点でのおはなし。
つづく。