厨房でっせ!其の三~キッチンレイアウトの大幅変更~

キッチンレイアウト大幅変更
め~~る~~

いつものようにグワシャーッ!と窓ガラスを突き破り届いたO女史からのメールを開けてみるとヒラリと一枚の紙。

震える手でつまみ上げてみると毛筆で”キッチン可動棚パース!”と袈裟懸けに殴り書きされていました。

薄目をあけ届いたパースを見ると・・・なーーんかイメージと違う。

図面ではなかなかイメージを掴みにくい

以前”キッチンはこんな感じにしたいです”と送っていたイメージがこれ。
理想のkitchen

で、送っていただいたパースがこれ。
Perth kitchen

・・・あら?仕切壁がこんな具合に入るんや?垂れ壁も。

うーん・・・スマホ会議するんやで!(かーちゃんとてつにゃんは家が完成するまで実家ぐらし)

Viberでフリックフリックして話し合います。
てつにゃん寝てるしね。

・・・結論、
「壁関係は無いしかスッキリさっぱりシンプルでエエ!」

ということで
「こんな感じがいい」
とかぁちゃんが図を手書き、イメージ送信とうちゃん受信、O女史にスライド送信。

手書きっちん

”垂れ壁と仕切壁要らなくてこんなのがいいんですけど?っていうか?”とメール。

急遽現場で打合せすることに

次の日ジリリリリーーン!と電話のベルで飛び起きた僕が受話器を取ると工藤さんでした。

開口一番”メール見ました”と。

”現場の作業を止めます”と。

さらに畳み掛けるように”早急に打合せをしたい”と。

おーなんだなんだこの「急を要する」感。

「あ、わかりました。宝塚の事務所にお伺いすればいいですかぁ?」

80年代トレンディドラマ風に歯ブラシをくわえたまま枕元で気持ちよさそうに丸まっている猫(名前はたぶん茶々丸)を撫でながら言うと、

「いや、現場で状況をみて打合せをしないとダメです。11月2日イチヨンマルマル時に現場で。オーバー」

それだけ言うとガチャリと電話が切れたのです。

針を落としかけていた中山美穂の『CATCH ME』をターンテーブルからおろし、ツーツーというビジートーンがする受話器を耳に当てたまま暫し呆然としました。

うーん、なんだか胸騒ぎ。

キッチンをやり直してもらう

11月2日は月曜日、平日でしたが代休を取っていました。
10時からJOファイナンスさんと本町で保険についての打合せがあり、そのあと現場に向かいます。

現場につくと工藤さんとO女子は既に棟梁と打合せをしていました。

もう~いい大人が三人雁首揃えて真面目な顔しちゃってさぁ~。施主様の到着ですよぅ~こんちはぁ~っと陽気に挨拶しながら家に入り愕然としました。
垂れてるしきってるし
き、キッチンが結構できてる!!
キッチンが、送ってもらったキッチンのパース図とほぼ同じ図面通りにキッチンとできてる!!

はわわわわ・・・・

予想では前回の2nd直会で見た時のままだろうと思っていました。
送ってもらったパース図もまだイメージ段階だろうと。

ところが、垂れ壁はしっかり天井から垂れ下がり、仕切り壁も食器棚スペースと作業台スペースをキッチリ仕切っています。

いやぁさすがは棟梁、仕事がはやいねぇ~~、惚れ惚れするねぇ~~と感心してる場合じゃない。

これ今から変更できるの?

壁ナシにできるの?

・・・・・えーーーーー・・・・・あかんかったらどーしよーー・・・

たぶんあれは3年前、

”英語を喋れるようになるには外国人の友だちをつくるのがイチバン!”

思わずカッとして立ち上がった僕は大阪は桜橋にある外国人が集うバー、『キャプテンカンガルー』に逆上して単身突撃するも、酔っ払ってテンション高く友達と早口で喋りまくる外国人の輪に入れるはずもなく、友達を作るどころか一人うつむいて静かにウィスキーをすすったあの一夜がフラッシュバックするくらい一気に気後れしながら打合せスタート。

あの苦いウィスキーはジェイムスンだったっけかなぁ・・・。

ちなみにその夜発した唯一の英語は「ちぇっく・ぷりーず」。
(あれ?キャッシュオンか?)

垂れ壁も仕切りも取っ払って換気ダクトは剥き出し

まずはギョロリと下から睨めあげるような目で工藤さん。

「垂れ壁を取ってしまうとダクトが剥き出しになっちゃいますけど、よろしいか?」

ん?壁取ってもいいってこと?いいの?

「いいんですっ、いや、いいですいいですっ、と、取っ払っちゃって下さいっ」
と喰い気味に返答。

「でも・・・、いいんですかっ?!」
くるりと振り返った僕は棟梁に確認。

「ぜんぜんいいですよ」
笑顔の棟梁。

う、嘘つけっ!いいわきゃないやろっ!?
せっかくここまできれいに作った壁をまた自分の手で取り外すやなんてっ!

もしそれが本当なら、閻魔さーん、この棟梁に賽の河原積みは効果おまへんでーー!

結局そのあと仕切り壁も取っ払っちゃってもらうことに。

自分で作業してつけた壁を自分で取ることになってしまって、けっこうな徒労感でしょう、棟梁にはホント申し訳ないです。

垂れ壁撤去で丸出しになったレンジフードには板カバー(?)を巻かないと見られたもんじゃないそう。

オプションで用意されているとのことで、お願いして垂れ壁撤去は完了。

作業台はどうするか

次は仕切り壁。
撤去したあと作業台と食器棚をどういう具合にするか話し合います。

そこで待ってましたとばかりジャジャ~ンと取り出したのがこの作業台。
作業台
業務用でイメージにピッタリ。
しかも安い。

「ガス台と高さを合わせるため8cmほど何か噛ませて貰わないとダメですが、どうですかどうですか!」

と写真片手に工藤さんに詰め寄ります。

と、工藤さんメジャー片手にむずかしい顔。

どないしましたのん?!

「横幅の寸法が合わないですね・・・」

あららーカタログ見た時はいけるとおもったけどなー、やっぱ現場でないとわからんこと多いでなー。

いいの見つけたと思ったのにー引き出しも付いてるしー。

「足に何か噛ませるのもガタガタして安定悪いと思いますし、よしっこうなったら清水さんの舞台から飛び降りて造作で作りましょうやっ!集成材で組んで天板にステンレス巻き込んで・・・あそこの家でやったステンレスいくらやった?」

すぐさまパチパチパチと5つ玉のソロバンを弾くO女史。

「そうか・・・それやったら6万UPくらいで収まるか・・・こないだ安いステンレス屋さん見つけたんですよ」

嬉しそうな工藤さん。
なんとかイメージ通りになりそうで顔がほころぶ僕たち。
棟梁はいつもニコニコ。

みんな幸せ。

ありがたやー。
ちなみにすべてステンレスで作業台を制作すると最低25万くらいはかかるそう。

たっかいなー。

もちろん大きさにもよるみたいですが。

とにかく見積をとってもらうことにして作業台の件は一旦終了。

最後に

今回はギリギリ(アウトか?)のところでやり直してもらうことが出来ました。

やはり平面図では実物のイメージ沸かないですね。

僕たちがモノ言う株主ならぬモノ言う建主で、しかも細かいというのもありますが。
毎回毎回お手数おかけします。

工藤さんところとはコミュニケーション充分取れてると思いますが、それでもこんなことあります。

家づくりは決めること多くて、イメージの共有がむつかしいからね。

みんなちゃんと思い通りの家になってんのかな?

こんなことのないよう、2F洗面台のパースもできれば早い目に下さいとお願いしました。

完成まであと2ヶ月弱、頑張っていろいろ決めるのでよろしくおねがいいたしますー。