薪ストーブとダクトのステキな関係

薪ストーブとダクトのステキな関係

先日薪割りギブテにお越し頂いた高田さん。

02家と同じDovreのVINTAGEを使用されています。
サイズは一回り大きいVINTAGE50。

薪割りをしながらいろいろ話をしたのですが、話題のひとつが

「1シーズンに使用する薪の量」。

今シーズン、2017はとっても寒く、延床27坪程度のちっちゃい02家でも結構な量焚きました。
薪が減る減るヘルパンギーナ。

針葉樹広葉樹ごちゃまぜですが、5.4立米ほど入る薪棚がすっからかん+ちょっと足りない感じ。

比重0.5程度として3トンくらい焚いたのかな?
あれ?そんなもん?

まぁとにかく“去年よりいっぱい燃やした感”があったので高田さんにも同意を求めたんですよ、「今年は寒かったスよね~何トンくらい焚きました?」っつって。

02家よりデカイVINTAGE50なので5~6トンはイッてるやろな、と。

でも高田さんからは

だいたい1Tonヌ

と期待はずれの答えが。

い、1トン?
そ、それやったら薪ストーブ要らなくね?

そよ換気と薪ストーブの密接な関係

な、なんでそんだけで済みますのん?!と顔を至近距離に近づけて聞くと、

「いや、まぁだいたいそのくらいかな?って感じで、実際はもうちょっと焚いてるでしょうけどね」

と、僕の顔下半分を覆った頬髭を迷惑そうに手で払い除けながら高田さんが言いました。

いやいや多少増えたところで、それでもまだまだ少ない。
高田さんがお住まいなのは沖縄ではなく02家から車で1時間程度のところです。

えー薪集めや薪づくりが今の3分の1になったら、いや、半分だとしても、めっちゃ楽になるやん?

それを聞いた僕はさっそく土間から荒縄を引っ張り出し、高田さんを後ろ手にキリキリ縛り上げ、つま先が地面に着くか着かないかの一番苦しい状態で軒下に吊るし尋問しました。

薪消費量が少ない理由を聞き出さんとス。

薪ストーブとの組み合わせで絶大な効果を発揮する『そよ換気』

拷問に耐える訓練を受けていないため拍子抜けするほどあっさり口を割った高田さんによると、その秘密は家に設置した『そよ換気』システムによるとのこと。

仕組みは、

  • 屋根から集めた太陽の熱を
  • ダクトを通して床下に送り
  • 床に設けたスリットから室内に吹き出させる
  • 室内天井付近に溜まった熱も回収し、再度床下へ循環させる

と。

ん?なんかどっかで聞いたような仕組み。

これ『OMソーラー』とか『そよ風』の「パッシブソーラー」とちゃうのん?
そよ風のしくみ(冬)
02家も家建てる時に導入を検討しました。
https://02house.net/passivesolar/02house327

聞くと仕組みはほぼ同じで、もっと簡略化されているとのこと。

導入コストも5~60万程度と「そよ風」の半分程度。

薪ストーブと換気システム

最初にお願いした設計士の福味さんは「地熱」を利用したもっと簡略化されたシステムを提案されていました。

曰く「年間を通して16度前後と一定の地中温度を利用する」シンプルなシステムです。

床下基礎部と天井付近をダクトでつなぎ、空気を循環させる。

02家も当初は福味さんにお願いする予定でしたので、このダクトの設置もお願いしていました。
ダクトとファンで20万くらいだった気がします。

どうしても2階が熱くなり天井付近に熱が溜まる薪ストーブ

02家は仕切りが殆ど無い「ハコ」のような小さい空間ですが、やはり2Fに暖気が溜まります。
暑いです。

吹き抜けがあるのでシーリングファンを上向きに回したり下向きに回したり空気をまんべんなく循環させ、1Fと2Fの温度差を無くそうとしていますが、どうしても2Fが暑くなります。

ユーザーの皆さんもサーキュレーターや扇風機など、温度均一化には苦労されているようです。

もしくは02家のように「薪ストーブはそういうもん」と諦めているか。

もう一度考えてみよう薪ストーブのサイズ

「これ一台で家中あたたまるんかな?」

設置前半信半疑だった薪ストーブが発する熱量は想像以上でした。

02家ではバリバリ料理もするのでこのくらいの炉内サイズは欲しいですが、暖房だけに限るならもう一回り小さくても充分だと思います。

今の高断熱系の延床30坪程度の住宅なら小型でも充分過ぎるような?

因みに延床約27坪の02家でVINTAGE35だと「ちょっと焚きすぎる」だけで30度越えて窓を開ける事態になります。
こうなると半袖短パンでも「汗」を掻き「不快」でしかないです。

これから新築される方で薪ストーバーになられる方は、今一度ストーブのサイズを再考されてみてはいかがでしょうか。

設置された『そよ換気』の実物を確認

興味を持った僕は、後日「なーなーちょっとみせてーやー」と高田さんちにアポなし突撃しました。

不審そうに開いたドアが閉まらないようすぐ隙間に靴先を差し込み、ずかずか上がり込んでお目当てのものを探しました。

『そよ換気』のダクト

そよ換気のダクト
そして見つけたこれが件のダクト。
テレビの横に設置されている茶色の筒です。

直径何パイだったっけ?
それなりの存在感があります。

『そよ換気』のコントローラー

そよ換気コントローラー
こちらが制御するコントローラー。
キッチンの壁に設置されていました。
この写真を撮影した日時は2017年4月23日晴れ、時間は9:48でした。
ストーブは焚かれていませんでしたが、スイッチを入れて数分が経過していました。

太陽で暖められた屋根裏の空気はすでに37度。

『そよ換気』の吹き出しスリット

そよ換気 吹き出しスリット
吹き出しスリット。ここから暖気が噴き出します。
何箇所かこのスリットが埋め込まれていました。

そよ換気 スリット外したところ
スリットを外してもらい、手をかざすとあたたかーい空気にふわわゎ~と撫でられます。

朝の9時くらいだったかな?

高田さん曰く、

「天井から回収されたストーブの熱が床下の基礎と床材を温めるので床暖房のような感じ」

とのこと。

また、

「熱が家中を循環するのでまんべんなくあたたまり結果として薪の消費量も減る」

そう。

更に

「家の基礎(土台)が蓄熱するので長時間じんわりあたたかい」

うわーめっちゃいいやんーーーーーーー。
「エエやいしょ!」押しとこ。

新築に薪ストーブ設置をお考えの方は検討されてみては?

もちろんお陽様パワーも大きいとのことですが、高田さんちを施工した工務店もこれほど薪ストーブとの相性が良いとは思わなかったとのこと。

確かに天井付近に溜まった熱い空気で床下の基礎を温め巨大な蓄熱体にする、ってすげー効果ありそう。
基礎も高温にはならないので「ゆるゆるあったかい」感じでしょうけどね。

高田さんちに設置して以降、その工務店では薪ストーブを設置するお宅には必ずこのシステムを設置しているそうです。

02家はDCモーターのシーリングファンを24時間1年中回してますが、電気代は無視出来るレベルです。
同じくファン回してるだけの『そよ換気』も同様ちゃうかなと思います。

これから家を建てられる予定で薪ストーブも導入しちゃう方、もしくは薪ストーブの熱をまんべんなく家中に循環させたい方、既存住宅への設置も容易なようですので、検討されてみてはいかがでしょうか。

個人的にはすごく効果ありそうに思います。
できれば導入したいなぁー。

ファンを動かしてるだけなので構造もシンプルで壊れにくそう。

OMソーラーの特許が切れたのでこういうシステムが安価に提供されるようになったんですって。

床下換気も出来るので防虫にもいいと思います。
薪ストーブの超乾燥空気で床下もカラカラ乾燥して建物にも良さそうな?

消費量が減って薪づくりが楽になると薪ストーブライフも無理なく長く続けられますし、良いことづくめじゃネ?

(ダクトを通す場所がないかな・・・)

17.05.15修正 『そよ換気』の価格帯は20~30万ではなく50~60万とのご指摘をいただきました。
本文の該当箇所を修正しました。

コメント

  1. Mrうー より:

    効率の良さそうなシステムですねぇ

    ただ・・・・薪ストーバーは、薪の消費を押さえたいのではなく

    薪を焚きたい

    窓を開けてでも炎を見たいのですよ

    圧倒的な我が軍は、常に総攻撃

    上官にバカ呼ばわりされても薪を集めて消費するのが美徳と考えています。

    我が家もヴィンテージ50
    大喰らいですし  嫁がうたたねしながら深夜まで焚くヘビーユーザー

    車もストーブも大排気量が我が家のスタンダードです。

    いろいろご意見あろうかと思いますが自分勝手に生きています。

    • 02 より:

      >上官にバカ呼ばわりされても薪を集めて消費するのが美徳と考えています。

      良いですねー素晴らしい。
      ポケットに突っ込んだ手で小銭を数えながら呑んでるような焚き方の02家とは大違い。

      >車もストーブも大排気量が我が家のスタンダードです。

      いや、これも思うんですよね。
      燃費6キロの車に10年乗るのと16キロの車に5年乗るのとどっちがエコやねんと。

      車体本体の価格差で燃費なんてアッ!という間に逆転するでしょうし。

      気に入った車を長く乗るのが一番経済的よねーと呟きながら小銭を数える日々です。

      • Mrうー より:

        12年目のオンボロですが、なくてはならない存在
        冬に10万キロを超えましたが、まだまだ走らせる予定です。